ドル下落トランプ氏ドル高懸念表明(1月18日早朝)

注目された英メイ首相の演説ではイギリスのEU単一市場からの離脱の方針と最終案を議会の採決にかける方針を表明

ドル下落トランプ氏ドル高懸念表明(1月18日早朝)

ドル、ダウ下落 トランプ氏ドル高懸念で

メイ首相演説、トランプ氏ドル高懸念

注目された英メイ首相の演説ではイギリスのEU単一市場からの離脱の方針と最終案を議会の採決にかける方針を表明、議会での採決はひどいハードブレグジットを避けられる可能性につながるとの解釈も出てポンドは急反発。現在は対ドルで1.24台で取引されています。
一方ドル円も演説終了後一時112円台後半から113円半ばまで上昇しましたが、トランプ氏がウォールストリートジャーナルとのインタビューで「米企業は、ドルが強すぎるために中国企業と競争ができなくなっている、そのことは我々にとって致命的だ」「人民元は岩のように下落している」中国当局の人民元を支える動きは「我々を怒らせたくないからやっているだけだ」などと述べたことが伝わり、下落に転じ、112.60近辺での取引となっています。

昨晩発表されたNY連銀製造業景況指数は前回、市場予想を大きく下回る6.5に留まりました。ダドリーNY連銀総裁は講演で最近のドル高は価格に下向きの圧力となっていると述べています。

メイ首相の演説は概ね好感を持って迎え入れられたものの、経済界からの失望感は強く反発も予想され、また、ロンドンに拠点を置く日系企業にもコストを強いることとなることから、株価にとっては重しとなりました。
欧米株式は昨晩ほぼ全面安、NYダウは58.96ドル安の19,826.72ドルで終了しています。

一方、トランプ次期大統領が強いドルと米企業の競争力に触れたことが、内容的には中国を念頭に置いたものですが、就任式後のドル下落に対する警戒感を高めています。

本日の東京市場でも、トランプ氏就任を控えドル円、株ともに神経質な展開が続きそうです。

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