ドル円:1月16日のファンダメンタル分析
足元の市場の動きは、20日の米大統領就任式待ちでしょう。
市場は今迷っています。
市場のトランプ氏への元々の印象・評価は、選挙運動期間中の過激な言動から、賛否両論の中で
折に触れて問題視されてきました。
それが昨年11月の大統領選挙後の勝利宣言でのスピーチが好感され、市場はトランプ次期米大統領の良い面を織り込む格好でここ2カ月間、リスク・オンのトランプ相場を形成しました。
ですが先週の記者会見を見るにつけ、実はトランプ・リスクに変わりは無いのでは、と再度懸念し始める向きが、ポジションの巻き返しに回っています。
トランプ氏の言動は基本的には変わらないと想定します。
そして、結果を出すべくスタッフを人選し、ビジネスプランを作成し、営業し、交渉して、取引を締結してゆく。
今までやってきたビジネスの手法をそのまま政治へ持ち込むでしょう。
心配なのは、議会運営です。
今までの歴代の米大統領から得られる教訓は、
大統領が如何に優秀であっても、議会運営が上手くいかない場合には、大統領は身動き取れないという事です。
先日のコラムで、トランプ次期米大統領の弱点は、支持率なんだと申しましたが、
トランプ次期米大統領の生命線は、議会運営なのだと見ています。
議会をこれから味方につける為にも、20日の就任式はとても大切なイベントです。
市場はその展開を見極めて、ここ2か月のトランプ相場を継続するのか反対にトランプ次期米大統領の悪い面を織り込む格好で、リスク・オフへ転じるのか決めて来るでしょう。
ドル円:1月16日のテクニカル分析
ポイント:ダブル・トップが完成したとの見方
昨年12月15日の高値118.67と、今月3日高値の118.60とで
ダブル・トップが完成したとの見方に変わりありません。
このダブル・トップのネックライン116.04を下抜けてきた事で、ターゲットとして113.40水準が意識されます。
今日のレンジは、113.50~115.00
下値目途は
1.113.40:肩と頭の距離が、2.60円(=118.60―116.04)とすれば、ターゲットはこの肩の116.04から2.60円下げたところなので。
2.112.00:今回の昨年11月の101.20から118.60までの上昇の38.2%下押し
3.109.94:同50%下押し
なので、少なくとも113.40の水準、突っ込めば110割れと、見ています。
経験則で言えば、上げ相場への戻しは38.2%というよりも、50%まで押すケースが多いので要注意です。
今日のレンジは、113.50~115.00と見ます。
オーダー/ポジション状況
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