東京市場のドルは154円手前まで上昇、12月利上げ実施先送り観測が円売りを誘う
【本日の東京市場】
東京時間(日本時間8時から15時)のドル・円は、日銀による12月利上げ観測後退を材料に円安が続き154円台手前まで上昇した。
先週末の海外時間では、米11月輸入物価指数が予想外のプラスとなったほか、最近のインフレデータを受け、米インフレ鈍化の進展停滞で、来年の利下げペース減速の思惑に長期気金利上昇に伴うドル買いが優勢となった。また、日銀が18日−19日に開催を予定している金融政策決定会合で利上げの見送りを検討しているとの報道に円売りが優勢となり、153円台後半まで円安ドル高が加速した。
東京時間では、先週末同様、日銀による12月利上げ実施先送り観測が円安を誘い、153円98銭まで円安が進行した。株式市場では日経平均が小動きとなったが、為替市場では利上げ見送りを織り込む格好に。
ドル・円(日本時間8時―15時)
始値:153円62銭
高値:153円98銭
安値:153円32銭
終値:153円66銭
ユーロ・円(日本時間8時―15時)
始値:161円25銭
高値:161円99銭
安値:161円17銭
終値:161円64銭
豪ドル・円(日本時間8時―15時)
始値: 97円68銭
高値: 98円21銭
安値: 97円64銭
終値: 97円96銭
ポンド・円(日本時間8時―15時)
始値:193円80銭
高値:194円57銭
安値:193円65銭
終値:194円18銭
日経平均(日本時間9時―15時30分)
始値:39551円22銭
高値:39632円17銭
安値:39371円42銭
終値:39457円49銭(前日比−12円95銭)
【本日の海外市場の重要指標】
日本時間
16時15分、欧、ラガルドECB総裁が会議会見
17時10分、欧、シムカス・リトアニア中銀総裁が開会挨拶
17時15分、欧、ラガルドECB総裁が会議出席
17時15分、欧、仏12月製造業PMI(速報値)、前回:43.1、市場予想:43.1
17時15分、欧、仏12月サービス業PMI(速報値)、前回:46.9、市場予想:46.9
17時30分、欧、独12月製造業PMI(速報値)、前回:43.0、市場予想:43.0
17時30分、欧、独12月サービス業PMI(速報値)、前回:49.3、市場予想:49.2
17時45分、欧、デギントスECB副総裁が会議挨拶
18時00分、欧、ユーロ圏12月製造業PMI(速報値)、前回:45.2、市場予想:45.4
18時00分、欧、ユーロ圏12月サービス業PMI(速報値)、前回:49.5、市場予想:49.4
21時00分、欧、ウンシュ・ベルギー中銀総裁が講演
21時30分、欧、エスクリバ・スペイン中銀総裁が講演
22時30分、米、12月NY連銀製造業景気指数、前回:31.2、市場予想:5.8
23時45分、米、12月製造業PMI(速報値)、前回:49.7、市場予想:49.6
23時45分、米、12月サービス業PMI(速報値)、前回:56.1、市場予想:55.9
23時45分、米、12月コンポジットPMI(速報値)、前回:54.9、市場予想:55.2
25時30分、欧、シュナベールECB理事が会議出席
※FRBブラックアウト期間入り(金融政策に関する発言自粛期間)19日まで
※予定は変更することがございます。
【今晩の海外時間の見通し】
本日の海外時間は、日銀による12月利上げ観測の後退を意識した地合いが続き、緩やかな円安ドル高が進みそうだ。11月26日以来となる154円台乗せが意識されよう。
週末以降、目立った日銀会合への観測報道は出ていないが、「直前のデータを吟味」とあることから、19日未明に発表される米連邦公開市場委員会(FOMC)声明やパウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長の記者会見の内容なども判断材料となる可能性はある。今回のFOMCではドットチャートも公表されることから25年以降の利下げスケジュールを見極めたいとするムードが19日未明まで強まりそうだ。
為替市場では利上げ実施見送りを織り込んでいるが、株式市場では目立った動きは観測されず。輸出関連銘柄の為替感応度がさほど高まっていないことも影響しているようだが、株式市場では19日日銀会合の結果への警戒感が高まりつつある。
日足の一目均衡表では、雲上限を上回って推移している。100日移動平均線より上を推移していることから、切り上がっていく雲上限をサポートとした堅調推移が引き続き期待できよう。基準線を明確に突破したことで反発基調は強いと考える。
今晩の海外時間でも、緩やかな円安ドル高推移を想定。上値メドは154円40銭、下値メドは153円40銭とする。
ドル円日足
オーダー/ポジション状況
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