東京市場のドルは153円台半ばでのもみ合い、FOMC結果次第では米株下落の可能性も(24/12/18)

東京時間(日本時間8時から15時)のドル・円は、日米中銀会合を前に様子見姿勢が強まり、153円台半ばでのもみ合いとなった。

東京市場のドルは153円台半ばでのもみ合い、FOMC結果次第では米株下落の可能性も(24/12/18)

ドルは153円台半ばでのもみ合い、FOMC結果次第では米株下落の可能性も

【本日の東京市場】

東京時間(日本時間8時から15時)のドル・円は、日米中銀会合を前に様子見姿勢が強まり、153円台半ばでのもみ合いとなった。

昨晩の海外時間では、11月米小売売上高の予想を上回る伸びを受けてドル買いが一時強まったが、その後、小売売上高コア指数の予想下振れや11月鉱工業生産の予想外のマイナス継続などが懸念され、ドル売りが優勢となり153円台前半まで下落した。なお、米10年債利回りは4.43%台へ上昇後、4.37%台まで低下した。

東京時間では、日米中銀会合を前に様子見姿勢が強まり153円台半ばでのもみ合いとなった。株式市場でも日経平均は安値引けとはなったが、39000円で底堅い値動きが見られた。

ドル・円(日本時間8時―15時)
始値:153円44銭
高値:153円79銭
安値:153円34銭
終値:153円35銭 

ユーロ・円(日本時間8時―15時)
始値:161円03銭
高値:161円49銭
安値:160円96銭
終値:161円05銭

豪ドル・円(日本時間8時―15時)
始値: 97円26銭
高値: 97円43銭
安値: 96円80銭
終値: 96円82銭

ポンド・円(日本時間8時―15時)
始値:195円08銭
高値:195円49銭
安値:194円77銭
終値:194円80銭

日経平均(日本時間9時―15時30分)
始値:39176円88銭
高値:39382円69銭
安値:39081円71銭
終値:39081円71銭(前日比−282円97銭)

【本日の海外市場の重要指標】

日本時間
18時00分、欧、レーンECBチーフエコノミストが討論会に参加
19時00分、欧、ユーロ圏11月消費者物価指数(確報値)、前回:2.3%、市場予想:2.3%
22時30分、米、第3四半期経常収支、前回:−2668億ドル、市場予想:−2870億ドル
22時30分、米、11月住宅着工件数、前回:131.1万件、市場予想:135.0万件
24時30分、米、週次原油在庫、前回:−142.5万バレル
28時00分、米、FOMC結果、経済予測公表
28時30分、米、パウエルFRB議長の記者会見

※FRBブラックアウト期間入り(金融政策に関する発言自粛期間)19日まで
※予定は変更することがございます。

【今晩の海外時間の見通し】

本日の海外時間は、FOMC結果及びパウエルFRB議長の記者会見に注目が集まる。25年の利下げ見通しが現状の4回から2−3回に引き下げられる公算が大きいとの見方が強まっていることから、発表のタイミングで短期的な上下の振れは必至と見る。

一方、パウエルFRB議長の記者会見は無難な発言に留まるとの公算が大きく、過度にタカ派、ハト派に振れない限りは大きな動きは回避されよう。トランプ次期政権に対する関税の話も不透明なため明言しないと推測する。

なお、仮に25年の利下げ幅が2回(0.5%)に留まった際、米金利上昇に伴う米株売りの可能性がある。47年ぶりの9日続落中のNYダウが一段安となった場合、米株市場のムードは悪くなりそうだ。ナスダック含め米株式市場への影響も注視したい。

日足の一目均衡表では、雲上限を上回って推移している。100日移動平均線より上を推移していることから、切り上がっていく雲上限をサポートとした堅調推移が期待できよう。基準線を明確に突破したことで反発基調は強い。テクニカルでは引き続き155円台乗せを意識した展開と考える。

今晩の海外時間では、FOMC結果を受けて上下に振れる展開を想定する。上値メドは154円30銭、下値メドは152円30銭とする。

ドルは153円台半ばでのもみ合い、FOMC結果次第では米株下落の可能性も

ドル円日足

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