東京市場のドルは149円台後半でのもみ合い、材料難で東京時間同様の小動き推移か（24/12/9）

【本日の東京市場】

東京時間（日本時間8時から15時）のドル・円は、目立った売買材料に欠けるなか、149円台後半での小動きとなった。

先週末の海外時間では、米11月非農業部門雇用者数が10月から予想以上に改善したが、失業率が予想外に上昇したほか、ハリケーンやストライキで悪化した10月からの改善が不十分との見方。12月連邦公開市場委員会（FOMC）での追加利下げ確率が上昇し、長期金利低下に伴うドル売りが優勢となった。

その後、米12月ミシガン大学消費者信頼感指数速報値が予想以上に11月から上昇したほか、ボウマン米連邦準備制度理事会（FRB）理事や、クリーブランド連銀総裁のタカ派発言を受けてドル売りが後退した。一時149円台前半まで売られたが、150円台まで値を戻した。

東京時間では、目立った売買材料に欠けるなか、日経平均が先週末終値水準でのもみ合いとなったことなどから、為替も横ばい推移に。14時に発表された11月景気ウォッチャー調査は現状判断が49.4と市場予想47.1を大きく上回ったが、影響は限定的。ドルは149円台後半での小動きとなった。

ドル・円（日本時間8時―15時）
始値：150円00銭
高値：150円06銭
安値：149円69銭
終値：149円96銭　

ユーロ・円（日本時間8時―15時）
始値：158円47銭
高値：158円55銭
安値：157円87銭
終値：158円03銭

豪ドル・円（日本時間8時―15時）
始値： 95円94銭
高値： 96円05銭
安値： 95円62銭
終値： 95円76銭

ポンド・円（日本時間8時―15時）
始値：191円20銭
高値：191円29銭
安値：190円61銭
終値：190円76銭

日経平均（日本時間9時―15時30分）
始値：39332円55銭
高値：39332円55銭
安値：38972円78銭
終値：39160円50銭（前日比＋69円33銭）

【本日の海外市場の重要指標】

日本時間

24時00分、米、10月卸売在庫（確報値）、前回：0.2％、市場予想：0.2％

※FRBブラックアウト期間入り（金融政策に関する発言自粛期間）19日まで
※予定は変更することがございます。

【今晩の海外時間の見通し】

本日の海外時間は、目立った経済指標の発表が予定されていないことから、東京時間同様、小動き推移となりそうだ。朝方の第3四半期実質GDP2次速報値が前期比0.3％と市場予想（同0.2％）をやや上回ったが、景気ウォッチャー調査同様、影響は限定的となった。

17−18日にFOMCが開催されることから、FOMC関係者による講演等も予定されていないことで手掛かり材料に欠ける状況となっている。11日の11月の消費者物価指数（CPI）発表までは、様子見姿勢の強い地合いとなりそうだ。市場ではCPIを経て、12月FOMCの方向性がある程度明確になるとの見方。

日足の一目均衡表では、週初は雲上限を割り込む場面もあったが、下影（下ヒゲ）を残し、雲上限水準で推移している。100日移動平均線より上を推移していることから、切り上がっていく雲上限に沿った動きとなるか注目したい。

今晩の海外時間では小動き推移の展開を想定、上値メドは150円80銭、下値メドは149円60銭とする。