ドル円:1月2日からの先週
先週のドル円は週初118.60の週高値から始まり、週末6日の早朝に週安値の115.06まで下押ししましたが、6日は結局117.17まで上戻しました。週初が117.40水準で始まり、週末は117.00水準で引け、週中は118.60高値で115.06が安値と3.5円超の値幅を持っていましたが、上下動の繰り返しで方向感なく、結局117台前半で開始し引ける週でした。
3日は、東京市場がお正月三が日で休場の中、アジア時間は流動性が低く117台前半で横ばいでした。欧州時間から新年の市場が実質動き出し、じりじりと上昇して3日高値の118.60を付けた後は、アジア時間の価格帯へと下押しされ、3日安値の117.20を付け、117.75で引けました。
4日は、前日NYの引け117.75水準で始まり、そのまま4日高値の118.18を付け、欧州時間にかけ4日安値の117.05まで下げ、3日引けと同じ117.25でNYを引けました。終日117台の後半を中心に同意のない展開でした。
5日は、一時5日高値の117.43を付けた後、東京時間の早朝に公表された12月分のFOMC議事要旨が、今後の米利上げに対して不透明な内容であったことから市場は嫌気、前日NYの引け117.25水準から東京市場の開始前に116.35水準まで下押しました。東京時間に入り一旦115.60まで下押しましたがほどなく116.80まで戻すなど、売り買いが交錯しました。海外時間に入り売り先行で5日安値の115.21まで下押して、安値圏115.33で引けました。
6日は、市場が注目の12月米雇用統計の日でしたが、前日NYの引け115.33から始まり6日安値の115.06を付けた後、結果的には6日高値の117.17をNY時間につけるまで、終日安値・高値を切り上げるドルのじり高の一日でした。
12月米雇用統計の発表時には、非農業雇用者数(NFP)の数字が市場予想より悪かったので一旦115.70水準まで売られましたが、内容を見てみると賃金は伸びていて米労働市場の勢いは強いとの判断から市場はドル買戻しで反応しました。
ドル円:1月9 日からの今週
ポイント: 117.00を挟んでの上下動に終始した先週から、先週高値118.60の上抜けか、先週安値の115.06を下押しの動きを見せて、方向性がでるかに注目です
CME通貨先物ポジション状況:1月3日時点
(1月3日) (12月27日) (12月20日)
円 ▲86764 ▲87009 ▲75449
ユーロ ▲70056 ▲69408 ▲78045
ポンド ▲64742 ▲57099 ▲59350
シカゴIMM: 短期投機・投資家による円のネットポジションは、売り持ち高はやや減少するものの、2014年12月末以来の高水準は維持しています。市場の円売り持ち高へのポジションが偏っているので、円の一段の下落は困難と予想します。
これまでのネット円い持ち最高水準は、2008年3月25日 +65,920、2004年2月6日 +64499、
過去最高ネット円売り持ち高は、2007年6月26日 -188,077
シカゴVIX指数:投資家の恐怖心理の度合いを示す指数、
11.28(-0.39)VIX指数は下落しての引け。米株の底固さを背景にリスク志向の動きが意識されました。
2016年最大は32.09、過去最大は2014年の31.06、過去最安は1993年の8.89、直近では2006年の9.39
先週は結局、上値は118台への上乗せは定着せず、下値も115以下への下押しもありませんでした。
シカゴのポジションが2014年12月末以来の高水準を維持したまま、目先の方向感を失いつつあります。
ポイントは先週の高値か安値を抜けて行く勢いのある動きが出るかどうかに注目です。
足元の方向性は上抜けもあり、下抜けもあり、という非常に不安定な方向性のない状態です。
中長期的には円安・ドル高の方向を見ていますが、短期的には先週を含め、やや停滞感が強い動きです。
イベントとしては、先週末に12月米雇用統計を無事に乗り切ったので、次は20日の米大統領選就任式でしょう。
逆にそれまでは、上下に振らされるものの、結局は居心地の良い117台へと収束してしまいそうです。
予想レンジは、115.00~118.60
単発的には、来週の予定として
11日のトランプ次期大統領の記者会見
12日のイエレン議長の講演
13日の12月米小売売上高、12月米卸売物価指数(PPI)
そして
トランプ次期米大統領のツイッター
連日のFRB高官の発言・講演
に神経質に反応する流れなので要注意です。
予想レンジは、115.00~118.60 と見ます。
オーダー/ポジション状況
関連記事
-
米ドル(USD)の記事
Edited by:照葉 栗太
2024.11.23
来週の為替相場見通し『トランプトレードと円キャリーの組み合わせがドル円を下支え』(11/23朝)
ドル円は、今週前半にかけて、一時153.28まで急落する場面が見られましたが、週末にかけては一転154円台後半へと持ち直す動きとなりました。
-
米ドル(USD)の記事
Edited by:田代 昌之
2024.11.22
東京市場のドルは154円台後半で推移、日銀による追加利上げ観測が円安のブレーキ役に(24/11/22)
東京時間(日本時間8時から15時)のドル・円は、日本株のしっかりとした推移を材料にじり高の展開となり154円台後半で推移した。
-
米ドル(USD)の記事
Edited by:斎藤登美夫
2024.11.22
ドル円 値動きそのものは激しいが、結果レンジ内か(11/22夕)
東京市場はドルが小高い。やや激しめの乱高下をたどるなか、最終的にドルは高値引け。
-
米ドル(USD)の記事
Edited by:編集人K
2017.01.10
原油安でリスク選好弱まり、ドル下落(1月10日早朝)
9日の海外市場では原油先物価格の下落に、リスク選好が弱まり、株安、ドル安、債券高の展開となりました。
-
米ドル(USD)の記事
Edited by:編集人K
2017.01.07
雇用統計強弱混在、ダウドル円上昇(2017年1月7日)
昨晩発表となった12月の米雇用統計で非農業部門雇用者数は予想を下回る15.6万人の増加となった半面、平均時給の伸びが予想を上回り
-
みんなのFX トレイダーズ証券
みんなのFXはスワップもスプレッドも高水準!口座開設とお取引で最大1,010,000円キャッシュバックキャンペーン中!
取引は1,000通貨からOK、手数料も無料!eKYCで最短1時間後に取引可能
- 「FX羅針盤」 ご利用上の注意
- 掲載している情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。
- 掲載している商品やサービス等の情報は、各事業者から提供を受けた情報または各事業者のウェブサイト等にて公開されている特定時点の情報をもとに作成したものです。
- 当サイトはFXに関する情報の提供を目的としています。当サイトは、特定の金融商品の売買等の勧誘を目的としたものではありません。
- FXに関する取引口座開設、取引の実行並びに取引条件の詳細についてのお問合せ及びご確認は、利用者ご自身が各FX取扱事業者に対し直接行っていただくものとします。また、投資の最終判断は、利用者ご自身が行っていただくものとします。
- 当社はFX取引に関し何ら当事者または代理人となるものではなく、利用者及び各FX取扱事業者のいずれに対しても、契約締結の代理、媒介、斡旋等を行いません。したがって、利用者と各FX取扱事業者との契約の成否、内容または履行等に関し、当社は一切責任を負わないものとし、FX取引に伴うトラブル等の利用者・各FX取扱事業者間の紛争については両当事者間で解決するものとします。
- 当社は、当サイトにおいて提供する情報の内容の正確性・妥当性・適法性・目的適合性その他のあらゆる事項について保証せず、利用者がこれらの情報に関連し損害を被った場合にも一切の責任を負わないものとします。
- 当サイトにおいて提供する情報の全部または一部は、利用者に対して予告なく、変更、中断、または停止される場合があります。
- 当サイトには、他社・他の機関のサイトへのリンクが設置される場合がありますが、当社はこれらリンク先サイトの内容について一切関知せず、何らの責任を負わないものとします。
- 当サイト上のコンテンツに関する著作権は、当社もしくは当該コンテンツを創作した著作者または著作権者に帰属しています。
- 当社は、当社の事前の許諾なく、当サイト上のコンテンツの全部または一部を、複製、改変、転載等により利用することを禁じます。
- 当サイトのご利用に当たっては上記注意事項をご了承いただくほか、FX羅針盤利用規約にご同意いただいたものとします。