ドル円、米長期金利上昇継続で156円台に到達 (11/14午前)

14日午前の東京市場でドル円は続伸。

ドル円、米長期金利上昇継続で156円台に到達 (11/14午前)

ドル円、米長期金利上昇継続で156円台に到達

14日午前の東京市場でドル円は続伸。朝方、155.59レベルで取引の始まったドル円は、序盤155.35まで軟化しました。しかし、時間外の米長期金利が東京時間も上昇を続けたことからドル買いが強まり、正午前に高値156.06をつけ、東京時間正午現在は156.03での取引です。

日経平均株価は、前日大きく下げた反動もあり序盤は買いが先行、円安進行も好感され、上げ幅は一時300円を超えました。しかし、トランプ政権移行後のインフレ懸念や関税引き上げ等の政策への警戒感から次第に上値が重くなり、前日終値を挟んで一時マイナス圏に下落した後、前日比39円の小幅高で午前の取引を終了しています。

昨晩海外市場では、注目された米10月CPIが市場予想通りだったことから、12月利下げの障害とはならないとの見方から、「トランプトレード」に水を差した形となり、米長期金利が急反落。ドル円も、東京終盤の155円近辺から一時154.34まで急反落しました。しかし、CPIのヘッドラインは上昇、コア部分も横ばいとなった事から、次第に今後の米国の利下げペースは鈍るとの見方が広がったことで、米長期金利は深夜過ぎには再び上昇に転じ、ドル円も155円台を回復。そのまま155.62まで上値を伸ばし、155.48でアジア時間につないでいます。

テクニカルにはドル円は、強いドル買い地合い。ただ、9/16の年初来安値139.58を起点とした上昇チャネルの上限(本日156.57レベル)に接近しており、この水準年初来高値161.95からの下落の76.4%戻し156.67もほぼ同水準。ここで一旦上値を抑えられるか注目ですが、ドル買いの勢いは強く、これらの水準を抜けると、本邦当局の牽制を警戒しながらも160円を目指す展開が予想されます。

ドル円、米長期金利上昇継続で156円台に到達

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