ドル円:1月6日のファンダメンタル分析
トランプ次期米大統領は昨日ツイッターに投稿し、トヨタ自動車に対し、米国市場向けの自動車をメキシコの工場で製造するなら、多額の税金をかけると警告し、暗に米国内での生産を要求しました。
「トヨタ自動車はメキシコに米国向けカローラの新工場を建設するそうだが、とんでもない。米国に工場を建設するか、さもなければ多額の国境税を支払ってもらう」と述べています。
同社は2015年4月にメキシコでの工場建設計画を発表していました。
このトランプ氏の投稿を受け、トヨタ自動車 の米市場上場株はが商いを伴って売られ0.46%安となりました。
ここに来て市場では、トランプ次期政権が実施する政策を見極めようとする動きが強まっています。
米国債券の買戻しや、ドル円の115.21までの下押しは、市場のこの気迷いからのポジション調整の動きでしょう。
ただ、NY午後に入り、サンフランシスコ地区連銀のウィリアムズ総裁は、年内に3回の利上げが妥当との見解を示したように、基本的な方向性は米国金利は上昇、ドル円はドル高方向の見方に変わりは無いのですが、足元では一時の勢いがなくなっており、例えば今月末迄いっぱい下押しのポジション調整が続いてもおかしくありません。
そんな中、トヨタへの批判です。市場はトランプ新政権が早晩、米国保護主義政策の視点から過度なドル高を牽制するのではとの懸念も浮上しています。
今後もトランプ次期米大統領の政策に上下に大きく振らされる可能性が高く、目先ドル円115割れも視野に入れる必要性があると判断します。
ドル円:1月6日のテクニカル分析
ポイント:5日は4日安値の117.06を割り込み115.21まで下押しました。116.50を上抜けない内は下値を試す、一段安の余地がありと見ますが、116.50超えからは上値を試す流れでしょう。
117.00超えからは高値更新を試す流れでしょう。117台後半を上値目途とします。
売りが強まり続落で、大きく値を下げました。
ダブルトップとなり、売り気が強い中、週末でイベントの日なので、
大きな切り上げを見せられないと、来週以降の下値余地が懸念されます。
上値目途は、日足の一目均衡表の転換線、基準線が抵抗節目。
下値目途は、前日安値圏、12月9日安値圏114.00が支持目安。
今日のレンジは、114.50~116.00
本日のポイントは、米雇用統計の日なので、イベント後の引け足のレベル・形を要確認です。
陽線で引ける場合は、来週の買い気が再開されると見ます、
それ以外であれば、売り地合いが継続と判断します。
テクニカルは、昨年12月15日の高値118.67と今月3日高値の118.60でダブル・トップが完成したとの見方から、5日はこのダブル・トップのネックライン115.75を下抜けた事でそのターゲットとして113.00水準が意識されます。ネックライン115.75を上抜けた場合は、上昇トレンドが再開する可能性が高くなったとして、ドテンの買い戻しで買いスタンスへ転換とします。
今日のレンジは、114.50~116.00と見ます。
オーダー/ポジション状況
関連記事
-
米ドル(USD)の記事
Edited by:照葉 栗太
2024.11.23
来週の為替相場見通し『トランプトレードと円キャリーの組み合わせがドル円を下支え』(11/23朝)
ドル円は、今週前半にかけて、一時153.28まで急落する場面が見られましたが、週末にかけては一転154円台後半へと持ち直す動きとなりました。
-
米ドル(USD)の記事
Edited by:田代 昌之
2024.11.22
東京市場のドルは154円台後半で推移、日銀による追加利上げ観測が円安のブレーキ役に(24/11/22)
東京時間(日本時間8時から15時)のドル・円は、日本株のしっかりとした推移を材料にじり高の展開となり154円台後半で推移した。
-
米ドル(USD)の記事
Edited by:斎藤登美夫
2024.11.22
ドル円 値動きそのものは激しいが、結果レンジ内か(11/22夕)
東京市場はドルが小高い。やや激しめの乱高下をたどるなか、最終的にドルは高値引け。
-
米ドル(USD)の記事
Edited by:編集人K
2017.01.07
雇用統計強弱混在、ダウドル円上昇(2017年1月7日)
昨晩発表となった12月の米雇用統計で非農業部門雇用者数は予想を下回る15.6万人の増加となった半面、平均時給の伸びが予想を上回り
-
米ドル(USD)の記事
Edited by:編集人K
2017.01.06
ドル円下落、トランプ氏トヨタに矛先(1月6日早朝)
5日の海外市場では米長期金利が前日に続いて低下、10年物の国債利回りは一時2.34%台に下落しました。
-
みんなのFX トレイダーズ証券
みんなのFXはスワップもスプレッドも高水準!口座開設とお取引で最大1,010,000円キャッシュバックキャンペーン中!
取引は1,000通貨からOK、手数料も無料!eKYCで最短1時間後に取引可能
- 「FX羅針盤」 ご利用上の注意
- 掲載している情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。
- 掲載している商品やサービス等の情報は、各事業者から提供を受けた情報または各事業者のウェブサイト等にて公開されている特定時点の情報をもとに作成したものです。
- 当サイトはFXに関する情報の提供を目的としています。当サイトは、特定の金融商品の売買等の勧誘を目的としたものではありません。
- FXに関する取引口座開設、取引の実行並びに取引条件の詳細についてのお問合せ及びご確認は、利用者ご自身が各FX取扱事業者に対し直接行っていただくものとします。また、投資の最終判断は、利用者ご自身が行っていただくものとします。
- 当社はFX取引に関し何ら当事者または代理人となるものではなく、利用者及び各FX取扱事業者のいずれに対しても、契約締結の代理、媒介、斡旋等を行いません。したがって、利用者と各FX取扱事業者との契約の成否、内容または履行等に関し、当社は一切責任を負わないものとし、FX取引に伴うトラブル等の利用者・各FX取扱事業者間の紛争については両当事者間で解決するものとします。
- 当社は、当サイトにおいて提供する情報の内容の正確性・妥当性・適法性・目的適合性その他のあらゆる事項について保証せず、利用者がこれらの情報に関連し損害を被った場合にも一切の責任を負わないものとします。
- 当サイトにおいて提供する情報の全部または一部は、利用者に対して予告なく、変更、中断、または停止される場合があります。
- 当サイトには、他社・他の機関のサイトへのリンクが設置される場合がありますが、当社はこれらリンク先サイトの内容について一切関知せず、何らの責任を負わないものとします。
- 当サイト上のコンテンツに関する著作権は、当社もしくは当該コンテンツを創作した著作者または著作権者に帰属しています。
- 当社は、当社の事前の許諾なく、当サイト上のコンテンツの全部または一部を、複製、改変、転載等により利用することを禁じます。
- 当サイトのご利用に当たっては上記注意事項をご了承いただくほか、FX羅針盤利用規約にご同意いただいたものとします。