トランプ氏トヨタに警告(2017年1月6日)

トランプ次期米大統領は昨日ツイッターに投稿し、

トランプ氏トヨタに警告(2017年1月6日)

ドル円:1月6日のファンダメンタル分析

トランプ次期米大統領は昨日ツイッターに投稿し、トヨタ自動車に対し、米国市場向けの自動車をメキシコの工場で製造するなら、多額の税金をかけると警告し、暗に米国内での生産を要求しました。
「トヨタ自動車はメキシコに米国向けカローラの新工場を建設するそうだが、とんでもない。米国に工場を建設するか、さもなければ多額の国境税を支払ってもらう」と述べています。

同社は2015年4月にメキシコでの工場建設計画を発表していました。
このトランプ氏の投稿を受け、トヨタ自動車 の米市場上場株はが商いを伴って売られ0.46%安となりました。
ここに来て市場では、トランプ次期政権が実施する政策を見極めようとする動きが強まっています。
米国債券の買戻しや、ドル円の115.21までの下押しは、市場のこの気迷いからのポジション調整の動きでしょう。

ただ、NY午後に入り、サンフランシスコ地区連銀のウィリアムズ総裁は、年内に3回の利上げが妥当との見解を示したように、基本的な方向性は米国金利は上昇、ドル円はドル高方向の見方に変わりは無いのですが、足元では一時の勢いがなくなっており、例えば今月末迄いっぱい下押しのポジション調整が続いてもおかしくありません。

そんな中、トヨタへの批判です。市場はトランプ新政権が早晩、米国保護主義政策の視点から過度なドル高を牽制するのではとの懸念も浮上しています。
今後もトランプ次期米大統領の政策に上下に大きく振らされる可能性が高く、目先ドル円115割れも視野に入れる必要性があると判断します。

ドル円:1月6日のテクニカル分析

ポイント:5日は4日安値の117.06を割り込み115.21まで下押しました。116.50を上抜けない内は下値を試す、一段安の余地がありと見ますが、116.50超えからは上値を試す流れでしょう。
117.00超えからは高値更新を試す流れでしょう。117台後半を上値目途とします。

売りが強まり続落で、大きく値を下げました。
ダブルトップとなり、売り気が強い中、週末でイベントの日なので、
大きな切り上げを見せられないと、来週以降の下値余地が懸念されます。

上値目途は、日足の一目均衡表の転換線、基準線が抵抗節目。
下値目途は、前日安値圏、12月9日安値圏114.00が支持目安。

今日のレンジは、114.50~116.00

本日のポイントは、米雇用統計の日なので、イベント後の引け足のレベル・形を要確認です。
陽線で引ける場合は、来週の買い気が再開されると見ます、
それ以外であれば、売り地合いが継続と判断します。
 
テクニカルは、昨年12月15日の高値118.67と今月3日高値の118.60でダブル・トップが完成したとの見方から、5日はこのダブル・トップのネックライン115.75を下抜けた事でそのターゲットとして113.00水準が意識されます。ネックライン115.75を上抜けた場合は、上昇トレンドが再開する可能性が高くなったとして、ドテンの買い戻しで買いスタンスへ転換とします。

今日のレンジは、114.50~116.00と見ます。

オーダー/ポジション状況

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