上値余地を探る動き。150円割れで終えた場合は短期トレンドが変化
直近の日足は陽線で切り返して引けており、下値を切り上げる流れを維持しています。前日の陰線の値幅を上抜けていませんが、トレンドは崩れておらず、上値トライの動きが継続すると見られます。一段のドル上昇に繋がってもおかしくありませんが、一方で、7/3に付けた161.95の直近高値と9/16に付けた139.58の安値との61.8%戻し(フィボナッチ数)が153.40近辺となり、これを実体ベースで上抜けていないこと、9/16の安値から今週は8週目となり、日柄的に見ても天井圏にある可能性が高いこと(一相場のサイクルは8〜9週の傾向が強い)から、トレンドが変化する可能性にも注意が必要です。
短期トレンドは、151.10-20の日足の抵抗を下抜けて終えた場合は下値リスクが点灯、150円を割り込んで終えた場合はトレンドが変化して下値余地が拡がり易くなります。この場合はこの相場の立ち上げ時に残した144〜146円台の足元の弱さを固め直す動きが強まると見られます。
逆に、153.50超えで終えれば上値余地がさらに拡がり易くなり、154〜155円台にある強い抵抗をトライする動きへ。
日足の上値抵抗は153.40-50,154.00±10銭、154.60-70,155.10-20に、下値抵抗は152.00-10,151.50-60,151.10-20,150.00-10にあります。
21日、120日、200日移動平均線は150.68,151.47,151.54に位置しており、短期トレンドを支えていますが、これらが収束し始めており、一方向へ動く前兆と見られます。
一方直近の週足は、前週足から大きく上寄りのスタートとなりましたが、上下の攻めに失敗して週初の寄り付き水準に戻しています。トレンドは強い状態を保っていますが、「寄せ線」は変化の兆しともされるものであることから、今、来週の動きが次の相場の方向性を示唆する可能性があります。
今週の週足ベースで見た下値抵抗が151.50-60にありますが、これを下抜けて越週した場合は下値リスクがやや高くなります。さらに149.00-10の抵抗を下抜けて終えた場合は、トレンドが変化して下値トライの動きが強まり易くなります。
逆に154.10-20に週足の上値抵抗がありますが、これを上抜けて越週した場合は、154.60-70の抵抗をクリアしつつ、155円台前半から155円台後半にある強い抵抗をトライする動きへ。週足の形状がやや伸び切った状態にあるので、今週は一気に目先天井を確認する動きとなるか、或いは上値を追いきれずに急速に失速する展開が予想されますが、151.50以下で終えた場合は10/28に付けた153.87で目先天井を確認した可能性が高くなります。
今週の週足ベースで見た上値抵抗は、153.80-90,154.10-20,155.80-90に、下値抵抗は152.30-40,151.50-60,149.60-70,149.00-10にあります。
31週移動平均線は152.07に位置しており、短期トレンドをサポート中ですが、“ダマシ”の可能性を残しています。また、62週線は150.04にあり、強い下値抵抗として働く可能性がありますが、逆に149円を割り込んで越週した場合は、下落幅拡大の可能性が生じます。
上値は、153.30〜153.50,153.80-90,154.10-20,154.60-70,155.10-20に強い抵抗がありますが、どこまでクリア出来るかトライする動きへ。下値は、152.40-50に軽い抵抗が152.00-10にやや強い抵抗が出来ていますが、これを下抜けた場合は、151.80-90,151.50-60,151.10-20にある強い抵抗をどこまで切り崩せるかトライする動きへ。
全て切り崩して151円を割り込んで終えた場合は、短期トレンドが変化して、150.20-30,149.60-70,149.00-10,148.10-20にある抵抗をどこまで切り崩せるかトライする動きへ。148円も割り込んで終えた場合は146.90〜144.00ゾーンの足元を固め直す動きへ。この場合でも調整下げに留まるなら押しは深い場合でも144円台を大きく割り込まない可能性が高くなります。
オーダー/ポジション状況
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