東京市場のドルは151円台後半で推移、28日の乱高下が警戒されて円中心の売買は手控えか(24/10/25)

東京時間(日本時間8時から15時)のドル・円は、連日の政府関係者による口先介入が影響して、151円台後半でのもみ合いとなった。

東京市場のドルは151円台後半で推移、28日の乱高下が警戒されて円中心の売買は手控えか(24/10/25)

【本日の東京市場】

東京時間(日本時間8時から15時)のドル・円は、連日の政府関係者による口先介入が影響して、151円台後半でのもみ合いとなった。

昨晩の海外時間では、先週分新規失業保険申請件数が予想以上に減少、10月製造業・サービス業PMI速報値や米9月新築住宅販売件数が予想を上回った。また、ハマック・クリーブランド連銀総裁が「インフレを巡りまだやるべきことがある」との見解を示したことで、ドル買いが強まり152円30銭台まで上昇した。

しかし、連邦準備制度理事会(FRB)の11月連邦公開市場委員会(FOMC)での0.25%利下げ観測は根強いことから、長期金利の上昇が一服しドル売り優勢に。日本の追加利上げの思惑も加わったことから円が堅調に推移。151円台後半で終えた。

東京時間では、日本株がさえないなか、三村財務官が「投機的な動きを含めて緊張感を高めて注視している」と口先介入を行うなど連日の政府関係者による口先介入実施を受けて、ドル上昇は一服。151円台後半でのもみ合いとなった。なお、10月東京都消費者物価指数(コア)は前年比1.8%増と前回(同2.0%増)より鈍化したものの、市場予想(同1.7%)を上回ったが影響は限定的。

ドル・円(日本時間8時―15時)
始値:151円70銭
高値:152円11銭
安値:151円46銭
終値:151円74銭 

ユーロ・円(日本時間8時―15時)
始値:164円20銭
高値:164円59銭
安値:163円94銭
終値:164円20銭

豪ドル・円(日本時間8時―15時)
始値: 100円61銭
高値: 100円88銭
安値: 100円31銭
終値: 100円52銭

ポンド・円(日本時間8時―15時)
始値:196円79 銭
高値:197円23銭
安値:196円40銭
終値:196円75銭

日経平均(日本時間9時―15時)
始値:37954円78銭
高値:38028円14銭
安値:37713円00銭
終値:37913円92銭(前日比−229円37銭)

【本日の海外市場の重要指標】日本時間

17時00分、欧、10月独Ifo景況感指数、前回:85.4、市場予想:85.6
21時30分、米、9月耐久財受注(速報値)(前月比)、前回:0.0%、市場予想:−1.0%
21時30分、米、9月耐久財受注(コア速報値)(前月比)、前回:0.5%、市場予想:−0.1%
23時00分、米、10月ミシガン大学消費者信頼感指数(確報値)、前回:68.9、市場予想:68.9
24時00分、欧、コリンズ・ボストン連銀総裁が討論会に参加
29時10分、欧、ビルロワドガロー仏中銀総裁とアルマン仏財務大臣が講演

※予定は変更することがございます。

【今晩の海外時間の見通し】

本日の海外時間は、週末の衆議院選挙の結果に対する警戒感が高まっていることから積極的な円を中心とした売買は手控えられよう。ただ、米経済指標が強かった場合は、米長期金利上昇に伴い日米金利差が拡大することでドルは素直に買われるだろう。

昨日の青木官房副長官、加藤財務大臣に続き、本日は三村財務官に赤沢再生大臣と政府関係者による口先介入が相次いでおりドル買い円売りの流れは一服した。ドルインデックスも104.0水準で上げ基調が止まっている。

日足の一目均衡表では、転換線をサポートに雲上限や100日移動平均線を明確に上放れている。7月3日の高値161円99銭から9月16日の安値139円56銭の下落幅22円43銭の61.8%戻し水準である153円42銭をほぼ達成したこともあり、達成感もやや意識されたか。

次のターゲットは、3分の2戻しの154円51銭が意識されると考えるが、27日の衆議院選挙の投開票の結果、自民党、公明党の政権与党が過半数割れという状況となった場合、日本株売り、リスク回避の円買いの流れが強まろう。株式市場では不透明感を織り込みつつあったが、為替市場は日米金利差に焦点が当たっており、選挙の不透明感はさほど織り込まれていないと考える。

選挙結果は蓋を開けてみないと分からない話ではあるが、週明けの乱高下を回避するポジション調整中心の相場展開となろう。今晩の海外時間の上値メドは152円50銭、下値メドは151円50銭とする。

【本日の東京市場】

ドル円日足

オーダー/ポジション状況

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