ドル円117円近辺、ダウ3日続落で年内終了(16年12月31日朝)
ドル円117円近辺、ダウ三日続落で終了、年間では13%強の上昇
年内最後の取引となった30日の海外市場ではNYダウが続落57.18ドル安の19,762ドルで終了。年間では13%以上の上昇を見せたダウでしたが、年末は3日続落、日経平均同様調整が続いたままで終了しています。
一方で欧州株は総じて高く、中でも予想外のEU離脱を決め今年前半の大きな相場波乱要因となった英国のFT100指数は、ブレグジットの短期の混乱の後は一貫して上昇、年初来14.43%の上昇で終値ベースでの史上最高値で年内取引を終えました。
ドル円は小幅上昇、30日海外市場に入ってからは116円台後半で方向感なく推移、117円近辺で年内の大方の取引を終了しました。
来年はロシアの年か
30日にロシアのプーチン大統領はオバマ大統領が行ったロシア外交官の国外退去等の制裁措置に対して報復を行わない方針を明らかにしました。ロシアのインタファクス通信は事前には外相筋の情報として同数の外交官の追放等の報復を行う方針を伝えていました。
アメリカはロシアが行ったとする選挙妨害に関する詳細な報告書を公表しましたがロシアは関与を否定しています。
プーチン氏は「無責任な外交にかかわらない」「現政権がこのような形で任期を終えるのは残念だ」「トランプ次期大統領並びに米国民に対し信念を祝福する」等の声明を発表しています。これに対しトランプ氏も「以前から彼がとても賢いことを知っている」とプーチン大統領を称賛。緊張の高まりが懸念された米ロ関係はプーチン大統領の大人の対応で危機を回避した形です。
ロシアにとってもせっかくの来年からの世界が混乱する中で得られるはずの「漁夫の利」を確実なものにするためには今関係を悪化させるのは得策でないとの判断が当然働いたものと思われますが、米国の一方的な制裁を受け入れることが可能なほどプーチン大統領の国内の統制が盤石であることを印象付ける対応となりました。
トランプ政権との蜜月が続いても続かなくても利益となるアメリカとの関係での立ち位置、日本との政治・経済交渉の巧みさ、今年の原油減産調整での立ち回り等みても、プーチン大統領の経験と手腕は現在の主要国の指導者の中で突出したものと考えざるを得ません、
ポピュリズムの台頭に苦しむ世界を尻目に、来年はロシアとプーチン大統領が一段と存在感を増す年になりそうです。
年内の「FX羅針盤」の更新はこれにて終了させていただきます。
よいお年をお迎えください。
オーダー/ポジション状況
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