ドル円:12月30日のファンダメンタル分析
昨年2016年11月8日、トランプ次期米大統領選候補は正式に、次期米大統領選になりました。
選挙後の勝利宣言で
1.5000億ドル(50兆円)のインフラ投資を行う、と述べ
「期待」を与えました。
2.選挙は終わった、1つになろう、と述べ
「安心」を与えました。
3.外国に対しては、敵意や摩擦ではなく協力してゆく、と述べ
「安心」を与えました。
選挙期間中から心配されていた話題は、
1. 通商政策、特に就任時にTPPからの離脱発言と、対中国への強硬姿勢が印象に強いです。
トランプ次期米大統領の施策が実行されれば、輸入品物価は大幅に上昇すると予想され、
米消費者・米経済にとってマイナスでしょう。
2. もう1つは移民政策です。
一方で市場で前向きに評価されたのは
1. 公共投資
2. 減税、法人減税と共に個人への課税もです
この2点で
11月8日以降、市場はこれらのトランプ次期米大統領の施策のいい面を
前のめりともいえるスピードで織り込む格好で、ドル買い、米金利は上昇、株価も高値更新となりました。
市場で効果が実際に観測され始めるのは、早くて来年2017年の後半とされます。
トランプ次期米政権への期待を背景に、市場はここまで相場を持ち上げて来ましたが、ここから2017年の後半
までの時間を、今ある期待だけで高値を維持できるものか、これが問題になってきています。
賞味期限はいつまでか。
これが問題です。
ドル円:12月30日のテクニカル分析
ポイント:上値は117.24まで上伸しましたが、結局117台を維持できず116.54で引けています。
29日高値の117.24を上抜けない内は、一段の下押しの可能性があると判断します。
安値更新の場合の下値目途は115台前半を試す流れでしょう。
29日高値117.24を上抜く場合には、高値更新への上昇を想定します。
その場合の上値目途は28日高値の117.81から20日高値の118.23を試す流れでしょう。
116台前半に突入し2日続落です。
19日安値の116.54を割り込み、次のターゲットは115と判断します。
上値目途は、前日高値圏117.24が抵抗節目。
下値目途は、前日安値圏116.22が支持目安。
本日のポイントは、週末、月末、年末だけに引けのレベルと形に注目です。
テクニカルは、117台で上値の重さが強い展開です。
日足の一目均衡表・転換線付近でのもみ合いになっています。
昨日はいったん転換線を下方向に離れて116.23まで下押しました。
同線付近での底堅さからの反発となるかに注目です。
今日のレンジは、116.00~117.00と見ます。
年明けは4日からの再開となります。どうぞ皆さまよい新年をお迎えください。
オーダー/ポジション状況
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