ドル円、4日以来の145円超え、ドル続伸期待も台頭(9/26夕)

東京市場はドルが高原推移。上値は重く限られたが、それでも4日以来となる一時145円台を付ける局面も。

ドル円、4日以来の145円超え、ドル続伸期待も台頭(9/26夕)

ドル円、4日以来の145円超え、ドル続伸期待も台頭

〇ドル円小じっかり、一時145円台に乗せるがなかなか定着せず
〇動静読みにくい天邪鬼相場続く
〇本日欧米時間は引き続き発表される米経済指標と要人発言に注意
〇テクニカルは142.50-145.00レンジを上抜けつつある、145.65を超えた場合はレンジブレーク確定か
〇本日欧米時間のドル/円予想レンジは144.40-145.60

<< 東京市場の動き >>

東京市場はドルが高原推移。上値は重く限られたが、それでも4日以来となる一時145円台を付ける局面も。

ドル/円は144.75円前後で寄り付いたものの、当初はドルが冴えない。基本はレンジ取引をたどるなか、日中安値の144.45円レベルを示現した。しかしドルは底堅く、安値を付けたのちは逆に小じっかり。一連の動きのなか、昼過ぎには4日以来となる一時145円台を付ける局面も観測されていた。ただ高値圏でなかなか定着出来ず、16時現在では寄り付きに近い144.80-85円へと小緩み、欧米市場を迎えている。

一方、材料的に注視されていたものは「中東情勢」と「ロシア情勢」について。
前者は、イスラエル軍が、同国北部に配備するため、予備役の2旅団を招集すると発表。レバノンの民兵組織ヒズボラとの戦闘激化が懸念されるなか、バイデン米大統領からは「解決に全力を尽くす」としながらも、中東で全面戦争の起こる可能性があるとした発言が聞かれていた。状況はさらに危機感を増している。しかし、一方で米国政府は、日仏独やサウジアラビアなどと、イスラエルとレバノンの国境全域で21日間の即時停戦を求める共同声明を発表。緊張緩和に繋がるか否か、動静に注目だ。

後者は、ロイターが、「ロシアは中国で、ウクライナでの戦争で使用する長距離攻撃ドローンの開発・製造計画を立ち上げたことが、入手した文書などで分かった」と報じ物議を醸す。早々に、米NSC報道官から「深い懸念」との発言も聞かれていた。そうしたなか、ロシア外相は中国外相と会談を行ったうえ、「西側諸国の不当な制裁は受け入れられない」と表明するなど強烈な不満を述べている。またプーチン露大統領からは、「西側諸国から提供された通常兵器の攻撃受ければ核使用を検討」とした核恫喝が、またもや聞かれていたようだ。

<< 欧米市場の見通し >>

昨日もレポートしたように、ドル/円相場はなかなか動静を読みにくい。上かと思うと下、下かと思う上に動く、という天邪鬼相場が続いている。そうしたなか再び下回り「ダマシ」の可能性も取り沙汰されていた移動平均の21日線を、またもや上抜けてきた。3度目の正直で、今度こそという気持ちもないではないが、いま一度冷静になってしっかりと状況を見極めたい。なお、そんなドルの次なるターゲットは145.65円レベルだ。
先週、日米の金融政策が発表されたばかりだが、すでに次に向けて様々な思惑が取り沙汰されている。実際、本日東京で発表された前回日銀会合の議事録要旨における「経済・物価見通し実現なら利上げ継続で一致」との文言なども、一部で話題となっていた。いずれにしても、本日欧米時間は引き続き発表される米経済指標と要人発言に注意。一方、明日の東京時間午後にいよいよ決定される自民党総裁選の行方も、それとは別の意味で関心を集める。

テクニカルに見た場合、ドル/円は昨日報じた「142.50-145.00円」のレンジを早くも上抜けつつあるが、果たしてこれは本物か。レンジを数十ポイント上方向に拡大させただけで、結局元のレンジに回帰する可能性も。
ちなみに、8月15日高値149.40円を起点とした下げ幅のフィボナッチ61.8%戻しが145.65円レベル。同レベルを超えた場合には、レンジブレークは本物だったと言ってよいかもしれない。

本日は米経済指標として、4-6月期GDP確報値や週間ベースの新規失業保険申請件数などが発表される予定となっている。また、本日はそれ以外にも米国を中心とした通貨当局者の講演など発言機会がともかく多い。注意を払いたいところだ。

そんな本日欧米時間のドル/円予想レンジは144.40-145.60円。ドル高・円安方向は、東京でしっかりと乗せられていない145円が引き続き抵抗か。超えれば先で何度か取り上げた145.65円がターゲットに。
対するドル安・円高方向は、時間足など短期ベースでは、昨日まで抵抗だった144円半ば前後が逆にサポートなっている。割り込んでも、143円台に位置する移動平均の21日線を下回る展開は目先見込みにくい。

注:ポイント要約は編集部

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