東京市場のドルは145円台に乗せ、要人発言を材料に反発基調強まるか
【本日の東京市場】
東京時間(日本時間8時から15時)のドル・円は、株式市場で日経平均が1000円超の大幅高となったことでリスク選好のドル買いが進み、145円台までドルは上昇した。
昨晩の海外時間では、米8月新築住宅販売件数が予想を上回ったほか、米国財務省が実施する国債入札を見込んだ長期金利の上昇でドル買いが強まった。OECD中間経済見通しで日本経済の見通しがマイナス成長に下方修正されたことも円売り材料となり、144円80銭台までドル高円安が進行した。
東京時間も、ドルしっかりの地合いは継続。日本株の大幅高も加わったことから、ドルは9月4日以来となる145円台まで上昇した。一方、ドル・インデックスは100.5水準と目立った動きは観測されなかった。
ドル・円(日本時間8時―15時)
始値:144円66銭
高値:145円04銭
安値:144円44銭
終値:144円72銭
ユーロ・円(日本時間8時―15時)
始値:161円04銭
高値:161円55銭
安値:160円86銭
終値:161円38銭
豪ドル・円(日本時間8時―15時)
始値: 98円70銭
高値: 99円39銭
安値: 98円64銭
終値: 99円31銭
ポンド・円(日本時間8時―15時)
始値:192円69銭
高値:193円43銭
安値:192円51銭
終値:193円18銭
日経平均(日本時間9時―15時)
始値:38266円79銭
高値:38925円63銭
安値:38240円65銭
終値:38925円63銭(前日比+1055円37銭)
【本日の海外市場の重要指標】日本時間
17時00分、欧、ECB経済報告
21時30分、米、第2四半期実質GDP(確報値)、前回:3.0%、市場予想:3.0%
21時30分、米、週次新規失業保険申請件数、前回:21.9万件
21時30分、米、8月耐久財受注(速報値、前月比)、前回:9.8%、市場予想:−2.9%
22時10分、米、クーグラーFRB理事とコリンズ・ボストン連銀総裁が討論会に参加
22時15分、米、ボウマンFRB理事が講演
22時20分、米、パウエルFRB議長が年次会議挨拶
22時25分、米、ウィリアムズNY連銀総裁が年次会議に出席
22時30分、欧、ラガルドECB総裁が会議挨拶
23時00分、米、8月中古住宅販売成約指数、前回:−5.5%、市場予想:−1.0%
23時15分、欧、デギントスECB副総裁が会議出席
23時30分、米、バーFRB副議長年次会議挨拶
24時15分、米、イエレン財務長官が年次会議出席
26時00分、米、バーFRB副議長とカシュカリ・ミネアポリス連銀総裁が討論会に出席
※予定は変更することがございます。
【今晩の海外時間の見通し】
本日の海外時間は、FRB関係者の講演や挨拶が多く予定されているほか、第2四半期GDPや週次新規失業保険申請件数など経済指標も多く発表されることから忙しい展開となりそうだ。ドル・インデックスはさほど反応していないが、日銀による早期の追加利上げ観測の後退などを材料とした円売りの流れは強まる可能性はある。
パウエルFRB議長は5分ほどの短い録画挨拶のようだが、ボウマン、クーグラーFRB理事、バーFRB副議長のほか、ウィリアムズNY連銀総裁、カシュカリ・ミネアポリス連銀総裁などそうそうたる顔ぶれだ。FOMC後1週間ということもあり市場の関心も高いだろう。
テクニカルでは、8月16日高値149円35銭と9月3日高値147円21銭を結んだ下降トレンドラインをようやく上回った。もみ合っていた20日移動平均線を上放れたほか、日足の一目均衡表では、基準線を上回った。転換線が上向きとなったほか、遅行スパンが実線を捉えており、反発基調が強まりそうな状況にある。まだ買いトレンドに転換したわけではないが、今晩の要人発言などを材料とした反発の地合いに期待したい。
今晩の海外時間では、要人発言等を材料にドルはやや上下に振れる展開を想定する。上値メドは145円50銭、下値メドは144円00銭とする。
ドル円日足
オーダー/ポジション状況
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