反発後140円台前半に急反落、イベント前の思惑で神経質な動き
連休明け17日午前の東京市場でドル円は乱高下。朝方、140.62レベルで取引の始まったドル円は、売られ過ぎ感から序盤は買い戻し優勢となり。141円台に乗せ141.23の高値をつけました。しかし、141円台を維持できたのは10分ほどで、戻り売りに圧され、日経平均株価の急落とスパイラル的な下落の様相となり、140円台前半に反落。一時140.32まで売られた後、東京時間正午現在は140.54での取引です。
日経平均株価は、序盤上昇したものの、昨晩米市場でナスダック総合指数が下落した流れを受け、半導体関連銘柄を中心に売りに圧される展開に。円高進行も嫌気して、午前中ほぼ一方向に下落。ほぼすべての業種でマイナスとなり、753円安で午前の取引を終了しています。
昨晩海外市場では、前週末にかけ俄かに高まった米9月FOMCでの大幅利下げへの思惑が続き、欧州序盤にかけドル円は139.58の安値をつけました。しかしその後は米株先物の持ち直しとともに買い戻され、発表されたNY連銀製造業景気指数が予想外にプラスに転じると、米長期金利の反発等に140.91まで買われ140.61でアジア時間につないでいます。
テクニカルにはドル円は、節目と見られていた140円を日米政策イベント前に下抜けて、強いドル売り地合いに転じています。2023年1月安値127.23を起点としてみると、161.95までの上昇の61.8%戻し140.49はクリア済みのため、次のターゲットは76.4%戻し135.42レベルとなります。
日銀会合は政策金利についてはほぼ無風通過と考えられますので、内容的には多少タカ・ハトあっても大きなブレは無いものと思われます。一方米国サイドは複数の民主党議員がFRBパウエル議長に0.75%の利下げを要請する等、0.5%利下げのお膳立てが着々と進んでいるようにも見えます。流石に0.75%利下げは無いと思いますが、一旦0.25%のコンセンサスが一時出来上がりつつあった中での見通しの変化は、FOMC本番の結果への反応を一層分かりにくいものとしそうです。
ドル円日足
オーダー/ポジション状況
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