ドル弱気。下値余地を探る動き。143.30超えで終えれば下値リスクがやや後退
直近の日足は前日足から大きく下寄りのスタートとなり、陰線引けとなりました。また141.50以下で終えており、8/5に付けた141.69を実体ベースで割り込んで終えたことにより、新たな下落リスクが生じています。トレンドが弱い状態にあるので値ごろ感からのドル買いは控える必要がありますが、月足ベースで見た強い下値抵抗が140.40-50に位置しており、月末時点でこれを守り切れるかどうかポイントになりそうです。
但し、足元では日足、週足ともに形状が弱く、また144円割れから新たな下落トレンド入りした状態にあるので、さらなるドルの下落リスクに警戒が必要です。
しかし、2021年1月に付けた102.59を基点とする中・長期的なサポートラインが今週は138円台半ばに位置しており、続落した場合でも強い下値抵抗として働く可能性があります。
ドル円日足
短期トレンドは143.20-30の抵抗を上抜けて終えれば、上値を切り下げて来た流れから抜け出して、下値リスクが若干後退しますが、この場合でも週足の形状が改善せず、144.50超えで越週しない限り、下値リスクを残します。
日足の上値抵抗は141.50-60,141.80-90,142.50-60,143.20-30に、下値抵抗は140.40-50,139.60-70,138.80-90,138.50-60,137.50-60にあります。
21日、120日、200日移動平均線は144.38,153.36,150.98に位置しており、短・中期トレンドは“ドル弱気”の流れに変わりありません。
一方直近の週足は、陰線引けとなり続落して越週しました。上値を急角度で切り下げる流れにあり、下値リスクが高い状態です。2023年1月に付けた127.46を基点とする中期的なサポートラインを下抜けてから既に7週間が経過しており、ドル/円の一相場のサイクルである8〜9週間に今週は到達しますが、トレンドが非常に弱い状態にあるので、今、来週中にも一気に底値を確認する動きとなってもおかしくありません。
また、今週、138円を割り込んで越週した場合は、2021年1月に付けた102.59を基点とする長期的なサポートラインを下抜けるため、来週も一段のドル下落に繋がり易くなります。
逆に可能性がやや低い状態ですが、7月第2週に付けた161.81を基点として上値を急角度で切り下げて来たトレンドラインが今週は144.40-50に位置しており、これを上抜けて越週出来れば、短期トレンドが変化して上値余地が拡がり易くなります。但し、この場合でも中期トレンドがまだ弱く、150円は大きな壁となります。
今週の週足ベースで見た上値抵抗は142.40-50,143.70-80,144.40-50に、下値抵抗は140.40-50,138.50-60,135.80-90にあります。
31週、62週移動平均線は152.43と149.42に位置しており、中期トレンドは“ドル弱気”の流れに入っています。
ドル円週足
上値は、141.10-20に軽い抵抗が、141.50-60,141.80-90,142.20-30に強い抵抗が出来ており、反発余地が限られる展開が予想されますが、全てクリアし、さらに142.50-60,143.20-30の抵抗を全て上抜けて終えた場合は、7/11に付けた161.76を戻り高値として上値を切り下げて来た流れから抜け出して、下値リスクが若干後退します。
さらに144.40-50の抵抗を上抜けて越週した場合は、短期トレンドが変化して上値トライの動きが強まり易くなります。
下値は、140.40-50にやや強い下値抵抗がありますが、これを下抜けた場合は、140.00-10,139.60-70,139.10-20,138.80-90,138.50-60,138.00-10にある強い抵抗をどこまで切り崩せるかトライする動きへ。
日足が138円割れで終えるか、週足が138.50-60の抵抗を割り込んで越週した場合は新たな下げエネルギーを得て135円方向への一段のドル下落に繋がり易くなります。
オーダー/ポジション状況
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