ドル円、衆議院閉会中審査での植田総裁答弁中に145円台に下落 (8/23午前)

23日午前の東京市場でドル円は反落。

ドル円、衆議院閉会中審査での植田総裁答弁中に145円台に下落 (8/23午前)

衆議院閉会中審査での植田総裁答弁中に145円台に下落

23日午前の東京市場でドル円は反落。朝方、146.29レベルで取引の始まったドル円は、序盤もみあいましたが、9時半より衆議院の財政金融委員会の閉会中審査が始まると下落に転じました。
閉会中審査では、日銀の植田総裁、鈴木財務大臣等が答弁、植田総裁は7月利上げの背景等を説明しました。植田総裁はまた、「内外市場が不安定化する中、高い緊張感をもって注視するとしながらも、日銀の見通し通りに経済が進むならば、緩和の調整を継続する」との姿勢を示しました。

8/5の日経平均暴落後には、日銀内田副総裁から、「金融資本市場が不安定な状況では利上げをすることはない」との発言があり、株式市場が持ち直しましたが、当時と状況が違うこともあり、今回植田総裁から、それに類するハト派的な発言は無く、また、質問側の議員も追求しませんでした。
植田総裁の発言に、特段違和感のあるものはありませんでしたが、ハト派的姿勢を示さなかったことを市場はややタカ派的と受け止め、買いが先行した日経平均株価は、金利に敏感な情報技術系銘柄等が大きく下げて、マイナス転。ドル円も11時過ぎに145.30まで下げて、東京時間正午現在は145.64での取引です。

昨晩海外市場では、発表された米経済指標はまちまちな内容でしたが、サービス業PMI、中古住宅販売の好調を手掛かりに長期金利が上昇し、ドル円も欧州序盤の145.10付近から米国時間にかけて146.53まで上げてそのまま146円台前半を維持してアジア時間につないでいます。

テクニカルにはドル円は、本日146.92レベルの転換線をレジスタンスに上値の重い展開が継続中。

本日午後は、13:00から午前中の衆議院に続き、参議院財政金融委員会の閉会中審査が予定されており、引き続き植田総裁の発言に注目が集まります。また、今晩23:00にはFRBパウエル議長のジャクソン会合での講演が予定されており、過去、米金融政策の転換点となったケースも多かったことから、市場の関心が集中しそうです。

衆議院閉会中審査での植田総裁答弁中に145円台に下落

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