ドル円145円台前半、急反発するも146円台は維持できず (8/6午前)

6日午前の東京市場でドル円は上昇後に反落。

ドル円145円台前半、急反発するも146円台は維持できず (8/6午前)

ドル円145円台前半、急反発するも146円台は維持できず

6日午前の東京市場でドル円は146円台に上昇後に反落、昨日の141円台への急落を受け、通常より値幅の大きなボラタイルな動きとなっています。朝方144.17レベルで取引の始まったドル円は、早朝は昨日の暴落への警戒感から143.63まで値を下げる動きとなりました。しかし、日経平均先物が海外時間に2,000円超上げて終了したこと等から徐々に買い戻しが優勢となり、8時ごろには145円台を回復。9時過ぎに日経平均が2,500円超上げて時間外の米10年債利回りも3.8%台を回復すると更に146.36まで急上昇しました。しかし146円台の滞空時間は短く、その後はほぼ一方向で反落。日経平均株価が続伸する中値を崩し、144.31まで2円以上値を下げた後、東京時間正午現在は145.30での取引です。

日経平均株価は、昨日の大幅下落の反動買い、日経平均先物の海外市場での反発、朝方発表された本邦6月毎月勤労統計の実質賃金が予想外に27か月ぶりにプラスに転じた事等で、ほぼ全面高の様相となりました。上げ幅は一時3,400円を超え、10時過ぎには一時35,000円にせまる動きを見せましたが、その後は上値が重くなり反落。2,957円高の34,416.32円で午前の取引を終了しています。

昨晩海外市場では、本邦株式市場の暴落を受け欧米株もほぼ全面安となる中、ドル円は、欧州序盤は水準感をつかめず、141.70-144.39レンジでの荒い値動きとなりました。しかし、米国時間に入り、発表された7月のISM非製造業景況指数が市場予想を上回り、雇用指数も1月以来の拡大を示すと、一時3.66%まで低下していた米10年債利回りが3.82%台まで上昇、米株価も下げ幅を縮小したことでドル円も144.89まで急反発しました。その後はやや戻し144.18レベルで東京時間につないでいます。

テクニカルにはドル円は、日足のテクニカルポイントは全て下抜け、昨年12月安値140.25からの上昇の76.4%戻し(145.37)も下抜けており、強いドル売り地合いです。140円を下抜けた場合には、新たなドル売り、円買い局面に入る可能性がありますが、本日午前は一旦下げ止まり、逆に下抜けてきた76.4%戻しライン145.37が短期のレジスタンスになっている様子です。

昨日は日本株発の世界恐慌になりかけたところでしたが、日経平均の12%超の下落に対し、欧米主要株価指数が、下げたとはいえいずれも2-3%の下落にとどまったため、一旦スパイラル的リスクオフには歯止めがかかった形です。今晩欧米でも株価が下げ止まるようであれば、市場も落ち着きを取り戻し、各市場とも新たな均衡点を探る動きに転じるものと思われ、海外市場の動向に要注目です。

ドル円145円台前半、急反発するも146円台は維持できず

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