ドル円149円台中心のもみ合い、株式市場の急落等受け、ボラタイルな動き続く
2日午前の東京市場でドル円は149円台中心の荒い値動き。朝方149.36レベルで取引の始まったドル円は、序盤は149円台前半でもみ合い、時間外の米長期金利の一段の低下や、日経平均先物の急落、日経平均株価の序盤2,000円超の下げに幾度か149円を割り込む場面もありました。しかし、米10年債利回りが3.93%を底に下げ止まり、日経平均株価も下げ幅を縮小すると持ち直し、149.77まで上値を伸ばした後、東京時間正午現在は149.60付近で取引される荒い値動きとなっています。
日経平均株価は、昨晩米市場で、指標悪化から米景気の減速懸念が広がり、主要株価指数が軒並み大幅安となった流れを受けて売りが先行。半導体関連銘柄、金融株等が下げを主導する形で全面安、暴落商状となり下げ幅は一時2,000円を超えました。その後は値ごろ感からの買い戻しも一部入ったものの戻りは鈍く、1,864円の大幅安、36,261.85円で午前の取引を終了しています。
昨晩海外市場では、発表された米7月ISM製造業景況指数、6月建設支出等の米指標が予想外に悪化したことで米長期金利が急低下、米10年債利回りは今年2月以来の4%割れとなりました。このところ金利低下を上昇材料としてきた株式市場も、今回は景況感の悪化からの米景気先行き懸念が勝る形で急反落。米国序盤までに150.89まで買い戻されていたドル円は、金利差縮小とリスク回避の円買いに再び150円を割り込み、終盤にかけて149.30レベルに続落しました。
テクニカルにはドル円は、200日移動平均線を下抜けて強いドル売り地合いです。昨日つけた安値は、昨年12月の戻り安値140.25から今年7月高値161.95までの上昇の61.8%戻し148.54にほぼ相当し、一旦サポートとして機能した形です。
ただ、各市場とも未だ落ち着きどころを見いだせない状況のまま、本日は米国時間に7月米雇用統計の発表を迎える形となり、事前予想通り非農業部門雇用者数が弱めの数字で出た場合、一段安の可能性もあり、注意が必要です。その場合は上記フィボナッチの76.4%戻し145.37までの下落余地が広がります。
ドル円日足
オーダー/ポジション状況
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