ドル円 テクニカル週報(2024年7月第4週)

直近の日足は小陽線で終え、小幅続伸して終えています。

ドル円 テクニカル週報(2024年7月第4週)

下値リスクを残した状態。調整下げ終了の可能性も

直近の日足は小陽線で終え、小幅続伸して終えています。157.50超えで終えており、日足の形状はやや改善していますが、上値を急角度で切り下げて来た流れからは上抜け切れておらず、下値リスクを残した状態にあるので、週初の上値余地は限られたものとなりそうです。
一方で、前日の陽線が3手前の大陰線の値幅内に食い込んで続落を食い止めており、半値戻しを達成していることから、この日に付けた155.36で一旦底打ちした可能性が生じています。値動きの中で再び155.30-40の抵抗を下抜けるか、日足の終値が155.50以下とならない限り、下値余地も限られ易い状態です。

下値リスクを残した状態。調整下げ終了の可能性も

日足が158.40-50の抵抗を上抜けて終えれば3手前の大陰線の値幅を切り返して下値リスクがやや後退、159.40-50,160.30-40の抵抗を全てクリアして160.50超えで終えれば7/11の大陰線の値幅の半値戻しまで達して、“ドル強気”の流れに戻して上値余地が拡がり易くなります。
逆に、155.50以下で終えるか、155.30-40の抵抗を下抜けた場合は、調整下げ終了の可能性を打ち消して151円方向への新たな下落リスクが生じます。
日足の上値抵抗は、157.80-90,158.40-50,159.40-50,160.30-40に、下値抵抗は156.50-60,155.60-70,155.30-40,154.60-70にあります。
21日移動平均線は159.81に位置しており、この下に入り込んで短期トレンドは下値リスクがより高い状態ですが、120日、200日線は154.32と151.48に位置しており、中期トレンドは“ドル強気”の流れを変えていません。

一方直近の週足は、下ヒゲが長く実体の小さい陰線引けとなり、続落して越週しました。この陰線が下値トライに失敗した形となったことや、昨年12月に付けた140.25を基点とするサポートラインを上抜けた位置を保っており、調整下げが一巡して反発に転ずる可能性に繋げています。この週足の下値抵抗が今週は156.80-90に位置しており、これを割り込んで越週しない限り、下値余地も拡がり難く、上値トライの動きに転ずる可能性を残した状態です。また、続落した場合でも156円を割り込んで越週するか、日足が155.50以下で終えない限り、“ダマシ”の範囲内となり反発に転ずる可能性を残します。

一方で上値も、2手前の大陰線が短期トレンドに変化を生じさせており、160円台に乗せて越週するまでは下値リスクにも注意が必要です。また、この陰線の実体(寄り付き:160.64)を上抜けて越週するまでは、上値余地も拡がり難い状態です。
今週の週足ベースで見た上値抵抗は158.20-30,159.80〜160.00,160.60-70に、下値抵抗は、156.80-90,155.80-90,154.60-70にあります。
31週、62週移動平均線は152.39と148.81に位置しており、中期トレンドをサポート中です。

下値リスクを残した状態。調整下げ終了の可能性も 2枚目の画像

上値は、157.80-90,158.30〜158.50に強い抵抗が控えていますが、158.50超えで終えれば下値リスクがやや後退、159.40-50,160.30-40,160.60-70の抵抗を全て上抜けて終えれば“ドル強気”の流れに戻して直近高値161.95超えをトライする動きへ。
下値は、先週末の値動きの中で157.20-30に軽い抵抗が、157.00-10にやや強い抵抗が出来ていますが、全て下抜けた場合は156.50-60,156.20-30,156.00-10,156.60-70の抵抗をどこまで切り崩せるかトライする動きへ。
155.50以下で終えるか、155.30-40の抵抗を下抜けた場合は、調整下げ終了の可能性を打ち消して、新たな下げトレンド入りとなり、150〜151円方向へのさらなる下落リスクが生じます。

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