ドル円161円台半ばでのもみ合い
2日午前の東京市場で、ドル円は161円台半ばの高値圏での小動き。朝方161.46レベルで取引の始まったドル円は、午前中161.41-63の狭いレンジでのもみあいに終始。東京時間正午現在はやや強含み、161.62での取引です。
日経平均株価は、朝方は利益確定売りが先行し、前日比マイナス圏で取引されましたが、長期金利の上昇から金融株等が買われ、次第に買い戻しが優勢となり、プラス圏に浮上。円安進行も好感されて、上げ幅は一時200円を超え、40,000円に接近する場面もありました。しかしその後はやや戻し、149円高で午前の取引を終了しています。
昨晩海外市場では、発表された6月のISM製造業景況指数は予想外の悪化を見せましたが、161.40台で取引されていたドル円の戻りは限定的で、161円割れには至らず。その後一旦急落した米長期金利は深夜に米10年債利回りで4.5%に接近する水準に上昇。ドル円も161.73まで高値を伸ばし、161.47付近で東京時間につないでいます。
テクニカルにはドル円は、強いドル買い地合いが続き、上方にレジスタンスが見当たらない状況。本日も鈴木財務相は「市場の動きを注意深く見守っていく」と発言していますが、161円台後半でも市場介入が観測されない状況下、神田財務官の退任も報じられ、短期的な介入警戒感が後退しており、財務相のコメントの神通力も著しく低下しています。
対トランプ前大統領のCNNでのテレビ討論で、バイデン大統領が大きく失地して以降、市場ではトランプ再選を織り込む動きが強まっています。昨日もトランプ政権誕生の場合の財政赤字拡大とインフレ再燃をにらんでの米金利上昇が、米ISM指数の不冴えを吸収してドル円の上昇を招いており、これまでとはテーマが少しずれてきている印象です。今のところ民主党はバイデン大統領の選挙戦を継続する方針であり、このまま、なし崩し的な民主党敗北との見方が強まれば、一段の米金利上昇もありうべく、米大統領選の動向には今後一段と注意が必要です。
ドル円日足
オーダー/ポジション状況
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