ドル円、日銀会合結果受け上値試し、一時5/1以来の高値157.98つける (6/14午前)

14日午前の東京市場でドル円はじり高推移。

ドル円、日銀会合結果受け上値試し、一時5/1以来の高値157.98つける (6/14午前)

ドル円、日銀会合結果受け上値試し、一時5/1以来の高値157.98つける

14日午前の東京市場でドル円はじり高推移。朝方157.03レベルで取引の始まったドル円は、日銀政策発表を前に、前日海外時間での下げを埋める動きとなり157円台前半をほぼ一方向で上昇。イベント前のポジション調整とみられる動きに、昼前からはややチョッピーな値動きとなり、東京時間正午現在は157.31レベルで取引されました。

その後12:23頃、日銀は政策決定会合の結果を公表。政策金利不変はコンセンサス通りでしたが、注目された国債買い入れ額は次回会合までは不変。但し、その後については減額する方針を今回決定し、市場参加者の意見等も確認の上、次回会合で今後の減額計画を決めるという、ややトリッキー、かつ弱めの形で出てきました。(それに伴い、「債券市場参加者会合」の開催が別途通知されています。)

「ゼロ回答」ではなかったものの、今回国債買い入れ額減額をコンセンサスとしていた市場は、これをややハト派的と受け止め、発表後円売りが進行。ドル円は12:50現在157.98を高値に上値を探る動きです。

日経平均株価は、日銀政策決定の結果公表を控え様子見気分が強く、売り先行で始まりながらも時折プラス圏を回復する方向感に欠ける動きとなりました。午前の取引は11円安で終了しています。尚、政策発表後は結果を好感した買いが入り、後場12:50現在39,000円台を回復しています。

昨晩海外市場では、注目された5月の米生産者物価指数が前年比+2.2%と予想の+2.5%を大きく下回り、また、新規失業保険申請件数も増加したことから、発表後ドル円は156.59まで急落しました。しかし、すぐに買い戻しが入り、一旦157円台に戻した後、156円台後半で方向感を失い、もみあったあげく157.01まで切り返して東京時間につないでいます。

テクニカルにはドル円は、引き続き日足の主要テクニカルポイントの上で推移、地合いの強さを維持しており、156.63付近を上昇中の21日移動平均線がサポートしています。日銀会合結果公表後は、当面の上値目途であった、5/29高値157.71を上抜け、5/1高値157.99に迫る勢いとなっており、短期のレジスタンス化していた5/3安値と5/16安値を結ぶトレンドラインも上抜けてきています。

今回の日銀の決定は、今後の議論次第では、今回予想されていた1兆円を上回る国債の月額買い入れ額減少もあり得る内容ではありますが、市場は減額先送りを素直に円売り材料と受け止め、また、次回の主要議題が国債買い入れ減額計画決定と決まり、政策金利引き上げ時期も後ずれ不可避との読みも加わって、ドル円の上値を試す動きとなっています。もし、15:30からの植田総裁会見で前回のような「不用意な」円安許容的発言が出た場合には更なる円安進行も想定され、午後は波乱含みです。

ドル円、日銀会合結果受け上値試し、一時5/1以来の高値157.98つける

ドル円日足

オーダー/ポジション状況

関連記事

「FX羅針盤」 ご利用上の注意
掲載している情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。
掲載している商品やサービス等の情報は、各事業者から提供を受けた情報または各事業者のウェブサイト等にて公開されている特定時点の情報をもとに作成したものです。
当サイトはFXに関する情報の提供を目的としています。当サイトは、特定の金融商品の売買等の勧誘を目的としたものではありません。
FXに関する取引口座開設、取引の実行並びに取引条件の詳細についてのお問合せ及びご確認は、利用者ご自身が各FX取扱事業者に対し直接行っていただくものとします。また、投資の最終判断は、利用者ご自身が行っていただくものとします。
当社はFX取引に関し何ら当事者または代理人となるものではなく、利用者及び各FX取扱事業者のいずれに対しても、契約締結の代理、媒介、斡旋等を行いません。したがって、利用者と各FX取扱事業者との契約の成否、内容または履行等に関し、当社は一切責任を負わないものとし、FX取引に伴うトラブル等の利用者・各FX取扱事業者間の紛争については両当事者間で解決するものとします。
当社は、当サイトにおいて提供する情報の内容の正確性・妥当性・適法性・目的適合性その他のあらゆる事項について保証せず、利用者がこれらの情報に関連し損害を被った場合にも一切の責任を負わないものとします。
当サイトにおいて提供する情報の全部または一部は、利用者に対して予告なく、変更、中断、または停止される場合があります。
当サイトには、他社・他の機関のサイトへのリンクが設置される場合がありますが、当社はこれらリンク先サイトの内容について一切関知せず、何らの責任を負わないものとします。
当サイト上のコンテンツに関する著作権は、当社もしくは当該コンテンツを創作した著作者または著作権者に帰属しています。
当社は、当社の事前の許諾なく、当サイト上のコンテンツの全部または一部を、複製、改変、転載等により利用することを禁じます。
当サイトのご利用に当たっては上記注意事項をご了承いただくほか、FX羅針盤利用規約にご同意いただいたものとします。

ページトップへ戻る