本日も基本は日米会合待ち、レンジ継続か
〇ドル円、157.00-05で寄り付き、積極的な売買は手控えられ、16時現在157.25-30で推移
〇ドル円はジリジリとしたドル高継続、上値は重いが、それでも本日157.40近くまで値を上げる
〇リスクは依然ドル高方向、明日の米FOMC会合結果発表をにらみつつ、ドルは底堅い値動きを続けるか
〇市場は今週予定されている日米中銀会合に注目
〇欧米時間のドル円予想レンジは156.80-157.60、ドル高円安方向は157.40レベルが最初の抵抗
〇ドル安円高方向は、157円前後の攻防にまずは注目
<< 東京市場の動き >>
東京市場は揉み合い。市場は明日の米FOMC結果発表待ちといった様相で、引き続き積極的な売買は手控えられていた。
ドル/円は157.00-05円で寄り付いたものの、基本はレンジ取引。早朝に一時157円を割り込むも下値は堅くすぐに157円台へと戻す展開だったが、一方で上値も重い。前日高値157.19円を超えたものの、上昇は飽くまで牛歩にとどまった。16時現在では157.25-30円で推移し、欧米市場を迎えている。
一方、材料的に注視されていたものは「日銀金融会合」と「ロシア情勢」について。
前者は、あまり話題にならなかったが、時事通信が「13-14日の日銀会合で、現在月間6兆円規模で行っている国債買い入れ減額の具体策が議論される」と報じていた。すでに前回の4月会合で減額に関する議論を始めており、「早ければ今回の会合で結論を出す可能性がある」という。しかし、一定の政策変更は市場にほぼ織り込まれており、上記の内容ではサプライズにならないとの声も多い。また、ここ最近は日銀会合後の植田総裁会見を受け、為替市場が円安に振れるというパターンもあることが、別途思惑を呼んでいた面もあったようだ。
対して後者は、現在はNATO加盟を果たしたフィンランド国防省が「ロシア軍機が領空侵犯した疑いがある」と発表。またベラルーシの国防省が、同国軍がロシア軍が実施中の戦術核兵器の演習に参加していると発表するなど、NATOに対してもけん制の動きを強めていると見られ思惑を呼んでいた。一方、それとは別にロシアの有力紙「ベドモスチ」は、プーチン大統領が早ければ6月中にも北朝鮮を訪問する予定だと報じている。
<< 欧米市場の見通し >>
ドル/円はジリジリとしたドル高が続いている。上値は重いが、それでも本日東京時間に157.40円近くまで値を上げてきた。157円より上の水準は当局の「円買い介入シーリング」と考える参加者も多く、一本調子のドル高進行も見込みにくいものの、リスクそのものは依然としてドル高方向か。明日の米FOMC会合結果発表をにらみつつ、ドルは底堅い値動きを続けそうだ。
市場は今週予定されている日米中銀会合に注目。そうしたなか、明日は日本に先行する格好で米国が政策金利を発表する予定だ。足もとについては現行金利の据え置きで間違いないが、問題は先行き。「年内利下げ見送り」との見方どころか、「追加利上げ」を警戒する声すら一部で聞かれるほどだが、果たして如何に。なお、それとは別にガザ情勢などの地政学リスクが取り沙汰されるなか、ブリンケン米国務長官による中東4ヵ国歴訪も一応注意しておきたい。
テクニカルに見た場合、ドル/円相場は連日のジリ高推移。本日東京時間には157.40円近くまで値を上げており、次のターゲットは前回高値157.71円。それを超えると、いよいよ158円台乗せが意識されそうだ。
対するサポートは、少し遠いが移動平均の21日線も近くに位置する156円半ば。可能性は低いが、仮にそのレベルを下回ってしまうとドルの下値は一転波乱含みに。
本日は米経済指標として、レッドブック週間小売売上高が発表されるものの、基本的にはノーインパクトか。むしろ、予定されている米財務省による10年債入札に注意を払いたい。とは言え、いずれにしても明日の米FOMC会合結果発表待ちであることに変わりはない。
そんな本日欧米時間のドル/円予想レンジは156.80-157.60円。ドル高・円安方向は本日東京高値の157.40円レベルが最初の抵抗。超えると5月末高値の157.71円を目指す。
対するドル安・円高方向は、徐々に底堅さを醸し始めた157円前後の攻防にまずは注目。また下回っても21日線などが位置する156円半ばレベルでは底堅そう。
ドル円日足
注:ポイント要約は編集部
オーダー/ポジション状況
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