東京市場のドルは157円台前半で推移、FOMCの結果待ちで様子見姿勢の強い地合いに(24/6/11)

東京時間(日本時間8時から15時)のドル・円は、目立った売買材料が観測されなかったことから、157円台の小動きとなった。

東京市場のドルは157円台前半で推移、FOMCの結果待ちで様子見姿勢の強い地合いに(24/6/11)

東京市場のドルは157円台前半で推移、FOMCの結果待ちで様子見姿勢の強い地合いに

【本日の東京市場】

東京時間(日本時間8時から15時)のドル・円は、目立った売買材料が観測されなかったことから、157円台の小動きとなった。

昨晩の海外時間では、最新の米国雇用統計を受けた早期の利下げ観測後退や消費者物価指数(CPI)、米連邦公開市場委員会(FOMC)待ちで157円を挟んだ小動き推移となった。NY連銀の1年先の期待インフレは低下したものの5年先の期待インフレが上昇、3年債入札も低調な結果に終わったことで、10年国債利回りは4.47%まで上昇する場面が見られた。

東京時間は157円台でのしっかりとした推移となったが、今晩からFOMCがスタートすることで様子見ムードが強まり積極的な売買は手控えられた。株式市場では、薄商いながらも日経平均が39000円台を推移するなどしっかり。株式、債券、為替市場いずれも静かな推移となった。

ドル・円(日本時間8時―15時)
始値:157円04銭
高値:157円38銭
安値:157円02銭
終値:157円28銭 

ユーロ・円(日本時間8時―15時)
始値:169円06銭
高値:169円41銭
安値:169円00銭
終値:169円32銭

豪ドル・円(日本時間8時―15時)
始値:103円79銭
高値:103円84銭
安値:103円64銭
終値:103円83銭

ポンド・円(日本時間8時―15時)
始値:199円91銭
高値:200円37銭
安値:199円82銭
終値:200円32銭

日経平均(日本時間9時―15時)
始値:39175円59銭
高値:39336円66銭
安値:39074円88銭
終値:39134円79銭(前日比+96円63銭)

【本日の海外市場の重要指標】日本時間

20時00分、欧、ビルロワドガロー仏中銀総裁とホルツマン・オーストリア中銀総裁が会議出席
20時05分、欧、レーンECBチーフエコノミストが会議出席
25時45分、エルダーソンECB理事が会議出席

米FOMC開催(12日まで)
ブラックアウト期間入り(金融政策に関する発言自粛)13日まで
※予定は変更することがございます。

【今晩の海外時間の見通し】

日足チャートでは、日足の一目均衡表の雲下限までの調整も視野に入っていたが、雲上限を上放れる展開となった。5月3日同様、50日移動平均線が下値支持線として機能しており下値の堅さが確認できた。

一部テクニカルアナリストは「ドル・円の日足チャートは、4月29日の高値と5月3日安値をそれぞれ起点とした三角保合いを上放れたように見える。ただ、これだけ様子見姿勢が強い地合いを考慮すると、保合い上放れにさほど意味は無いので誰もついていかないだろう」と指摘している。

今晩の海外時間は目立った経済指標の発表も控えていないことで157円前半でのもみ合いとなろう。チャート上は上を意識したような動きに見えるが、158円より上は政府・日銀による円買い介入観測が高まるゾーンのため上値は重い。日銀金融政策決定会合を週末に控えていることから、政府・日銀は円買い介入には動きにくいとの見方はあるが、株式市場、債券市場、様子見ムードが強く、積極的な売買は手控えられている。

今晩の海外時間は、目立った売買材料に乏しく、明日(東京時間13日未明)のFOMC声明及びパウエルFRB議長の記者会見受けて様子見姿勢は強い。小動き推移の相場展開を想定する。上値メドは157円50銭、下値メドは156円90銭とする。

東京市場のドルは157円台前半で推移、FOMCの結果待ちで様子見姿勢の強い地合いに

ドル円日足

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