目先天井確認。下値余地を探る動き
直近の日足(5/3)は、東京休場のアジア市場で前日足から大きく下寄りのスタートとなりましたが結果的には、実体が小さく下ヒゲの長い陰線引けとなり、下値トライに失敗して押し戻された形で終えました。本来ならこの反動で反発余地を探る動きが期待できるものですが、上値を急角度で切り下げる流れにあることや、3手前の大陰線が3/8に付けた146.48を基点とする短期的なサポートラインを下抜けて終えており、短期トレンドが変化して下値リスクが高い状態にあります。
一方で、昨年12月に付けた140.25を基点とする中期的なサポートラインを下抜けておらず、このトレンドラインの日足の下値抵抗が151.00-10に位置しており、これを守り切って反発に転ずる可能性を残した状態です。151円を割り込んで終えた場合は、このサポートラインを下抜けて新たな下げトレンド入りの可能性が高くなりますが、この場合でも2023年1月に付けた127.23を基点とする中・長期的なサポートラインの下値抵抗が145円絡みに位置しており、これを確り下抜けて終えない限り、中期トレンドは“弱気”に変化しません。
一方上値も4/29に付けた160円台は1990年4月に付けた160.35との二番天井となった可能性が高く、下値抵抗を守り切って反転、上昇の流れに乗せた場合でも急反発には繋がり難く、157.50〜158.50ゾーンが大きな壁となる可能性も高いと見ています。短期トレンドは154.60-70の抵抗を上抜けて終えれば日足の形状が改善して上値余地が若干拡がり易くなりますが、2手前の大陰線の実体である155.70-80超えに強い上値抵抗が散在しており、これにぶつかる可能性にも注意が必要です。
日足の上値抵抗は153.10-20,153.60-70,154.60-70,155.70-80に、下値抵抗は3月下旬から4月上旬の揉み合いの原点である、151.80-90,151.50-60(緑のライン)と、151.00-10にあります。
全て下抜けて終えた場合は新たな下落リスクが点灯します。21日移動平均線は154.37に位置しており、これを下抜けており、下値リスクがやや高い状態にありますが、120日、200日線は148.84と148.41に位置しており、中期トレンドは“ドル強気”の流れに変わりありません。
一方直近の週足は上ヒゲが長く値幅の大きい大陰線で終え、前週の大陽線の値幅を大きく切り崩して終えています。下げエネルギーの強いものであることや、重要な上値抵抗にぶつかっており、目先天井を確認した可能性が高いと見ますが、現状は昨年12月に付けた140.25を基点とする中期的なサポートラインが今週は150.80-90に位置しており、これを下抜けて越週しない限り、調整下げの範囲内となり、反転の可能性を残した状態です。
今週の週足ベースで見た上値抵抗は154.60-70、156.20-30,158.10-20に、下値抵抗は152.00-10,150.80-90,150.00±10銭にあります。31週、62週移動平均線は149.02と144.56に位置しており、中期トレンドをサポートしています。
上値は、153.10-20,153.60-70,153.90-00,154.60-70に日足ベースで見たやや強い抵抗がありますが、全てクリアするか、154円台に実体を乗せて終えた場合は日足の形状が改善して、上値余地が若干拡がり易くなります。この上の抵抗は155.00-10,155.30-40,155.70-80,156.00-10,156.30-40。下値は5/3の値動きの中で152.50-60に軽い抵抗が、152.20-30にやや強い抵抗が出来ていますが、これを下抜けた場合は一段と強い抵抗のある151.80-90,151.50-60と日足の重要サポートである151.00±10銭をどこまで切り崩せるかトライする動きへ。全て下抜けて終えた場合は新たな下落リスクが点灯します。
可能性が低いと見ますが、150円割れで終えた場合は中期トレンドが変化して144〜145円方向への一段の下落リスクが生じます。
オーダー/ポジション状況
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