ドル円 テクニカル週報(2024年5月第1週)

直近の週足は上ヒゲが長く値幅の大きい大陰線で終え、前週の大陽線の値幅を大きく切り崩して終えています。

ドル円 テクニカル週報(2024年5月第1週)

目先天井確認。下値余地を探る動き

直近の日足(5/3)は、東京休場のアジア市場で前日足から大きく下寄りのスタートとなりましたが結果的には、実体が小さく下ヒゲの長い陰線引けとなり、下値トライに失敗して押し戻された形で終えました。本来ならこの反動で反発余地を探る動きが期待できるものですが、上値を急角度で切り下げる流れにあることや、3手前の大陰線が3/8に付けた146.48を基点とする短期的なサポートラインを下抜けて終えており、短期トレンドが変化して下値リスクが高い状態にあります。
一方で、昨年12月に付けた140.25を基点とする中期的なサポートラインを下抜けておらず、このトレンドラインの日足の下値抵抗が151.00-10に位置しており、これを守り切って反発に転ずる可能性を残した状態です。151円を割り込んで終えた場合は、このサポートラインを下抜けて新たな下げトレンド入りの可能性が高くなりますが、この場合でも2023年1月に付けた127.23を基点とする中・長期的なサポートラインの下値抵抗が145円絡みに位置しており、これを確り下抜けて終えない限り、中期トレンドは“弱気”に変化しません。

一方上値も4/29に付けた160円台は1990年4月に付けた160.35との二番天井となった可能性が高く、下値抵抗を守り切って反転、上昇の流れに乗せた場合でも急反発には繋がり難く、157.50〜158.50ゾーンが大きな壁となる可能性も高いと見ています。短期トレンドは154.60-70の抵抗を上抜けて終えれば日足の形状が改善して上値余地が若干拡がり易くなりますが、2手前の大陰線の実体である155.70-80超えに強い上値抵抗が散在しており、これにぶつかる可能性にも注意が必要です。
日足の上値抵抗は153.10-20,153.60-70,154.60-70,155.70-80に、下値抵抗は3月下旬から4月上旬の揉み合いの原点である、151.80-90,151.50-60(緑のライン)と、151.00-10にあります。

全て下抜けて終えた場合は新たな下落リスクが点灯します。21日移動平均線は154.37に位置しており、これを下抜けており、下値リスクがやや高い状態にありますが、120日、200日線は148.84と148.41に位置しており、中期トレンドは“ドル強気”の流れに変わりありません。

目先天井確認。下値余地を探る動き

一方直近の週足は上ヒゲが長く値幅の大きい大陰線で終え、前週の大陽線の値幅を大きく切り崩して終えています。下げエネルギーの強いものであることや、重要な上値抵抗にぶつかっており、目先天井を確認した可能性が高いと見ますが、現状は昨年12月に付けた140.25を基点とする中期的なサポートラインが今週は150.80-90に位置しており、これを下抜けて越週しない限り、調整下げの範囲内となり、反転の可能性を残した状態です。
今週の週足ベースで見た上値抵抗は154.60-70、156.20-30,158.10-20に、下値抵抗は152.00-10,150.80-90,150.00±10銭にあります。31週、62週移動平均線は149.02と144.56に位置しており、中期トレンドをサポートしています。

目先天井確認。下値余地を探る動き 2枚目の画像

上値は、153.10-20,153.60-70,153.90-00,154.60-70に日足ベースで見たやや強い抵抗がありますが、全てクリアするか、154円台に実体を乗せて終えた場合は日足の形状が改善して、上値余地が若干拡がり易くなります。この上の抵抗は155.00-10,155.30-40,155.70-80,156.00-10,156.30-40。下値は5/3の値動きの中で152.50-60に軽い抵抗が、152.20-30にやや強い抵抗が出来ていますが、これを下抜けた場合は一段と強い抵抗のある151.80-90,151.50-60と日足の重要サポートである151.00±10銭をどこまで切り崩せるかトライする動きへ。全て下抜けて終えた場合は新たな下落リスクが点灯します。
可能性が低いと見ますが、150円割れで終えた場合は中期トレンドが変化して144〜145円方向への一段の下落リスクが生じます。

オーダー/ポジション状況

関連記事

「FX羅針盤」 ご利用上の注意
当サイトはFXに関する情報の提供を目的としています。当サイトは、特定の金融商品の売買等の勧誘を目的としたものではありません。
FXに関する取引口座開設、取引の実行並びに取引条件の詳細についてのお問合せ及びご確認は、利用者ご自身が各FX取扱事業者に対し直接行っていただくものとします。また、投資の最終判断は、利用者ご自身が行っていただくものとします。
当社はFX取引に関し何ら当事者または代理人となるものではなく、利用者及び各FX取扱事業者のいずれに対しても、契約締結の代理、媒介、斡旋等を行いません。したがって、利用者と各FX取扱事業者との契約の成否、内容または履行等に関し、当社は一切責任を負わないものとし、FX取引に伴うトラブル等の利用者・各FX取扱事業者間の紛争については両当事者間で解決するものとします。
当社は、当サイトにおいて提供する情報の内容の正確性・妥当性・適法性・目的適合性その他のあらゆる事項について保証せず、利用者がこれらの情報に関連し損害を被った場合にも一切の責任を負わないものとします。
当サイトにおいて提供する情報の全部または一部は、利用者に対して予告なく、変更、中断、または停止される場合があります。
当サイトには、他社・他の機関のサイトへのリンクが設置される場合がありますが、当社はこれらリンク先サイトの内容について一切関知せず、何らの責任を負わないものとします。
当サイト上のコンテンツに関する著作権は、当社もしくは当該コンテンツを創作した著作者または著作権者に帰属しています。
当社は、当社の事前の許諾なく、当サイト上のコンテンツの全部または一部を、複製、改変、転載等により利用することを禁じます。
当サイトのご利用に当たっては上記注意事項をご了承いただくほか、FX羅針盤利用規約にご同意いただいたものとします。

ページトップへ戻る