ユーロ円 テクニカル週報(2024年5月第1週)

直近の週足を見ると、値幅が7円を超える大陰線の出現となり、前週の大陽線を完全に打ち消した形となりました。

ユーロ円 テクニカル週報(2024年5月第1週)

短期は“弱気”。下値抵抗にも注意

直近の日足は前日足から下寄りした位置に実体の小さい陽線が出て続落を食い止めていますが、上昇エネルギーに欠けるものであることや上値を急角度で切り下げる流れにあるため、週初の反発余地は限られたものとなりそうです。一方で、今年3月に付けた160.29を起点とする短期的なサポートラインの下値抵抗が163.80-90に位置していること、昨年12月に付けた153.23を起点とするやや中期的なサポートラインの下値抵抗も同様のポイントに位置しており、これらを守り切って反発に転ずる可能性を残しています。短期トレンドが変化して日が浅いため、下値リスクがより高い状態ですが、163円台の抵抗を守り切れるかどうかが今週の焦点となりそうです。

一方で、下値抵抗を守り切って反転、上昇の流れに乗せた場合でも4/29に付けた171円台は歴史的な高値であり、目先天井を見た可能性も高いと見られます。反転、上昇の流れに乗せた場合でも171円台回復は難しく、167円超えから厚くなる上値抵抗を消化しきれない可能性も高いと見ています。短期トレンドは2手前の陰線の実体を上抜けて167.00超えで終えれば日足の形状が改善して下値リスクが若干後退しますが、4/29の終値を上抜けて、169.50超えで終えない限り、下値リスクを残します。日足の上値抵抗は165.10-20,166.10-20,167.00±10銭、167.40-50に、下値抵抗は、163.80-90,163.50-60,162.00±10銭、161.00-10にあります。
可能性がまだ低いと見ますが160円を割り込んで終えた場合は中期トレンドが変化して新たな下落リスクが生じます。21日移動平均線は165.35に位置しており、この下に入り込んで短期トレンドは下値リスクが高い状態ですが、120日、200日線は161.40と160.23に位置しており、中期トレンドをサポート中です。

短期は“弱気”。下値抵抗にも注意

一方直近の週足を見ると、値幅が7円を超える大陰線の出現となり、前週の大陽線を完全に打ち消した形となりました。また、この陰線の上ヒゲが長く、上値トライにも失敗した形となったことから、今週も続落する可能性が高い状態です。一方で、昨年12月に付けた153.23を起点とする短期的なサポートラインは163.60-70に位置しており、下値抵抗として働いた状態にあります。また、これを下抜けた場合でも、昨年3月に付けた138.83を起点として下値を切り上げる流れには変化が認められず、このサポートラインは160.90-00近辺に位置しています。“ダマシ”を排除した場合でも160円を割り込んで越週しない限り、中期トレンドは大きく変化しません。
今週の週足ベースで見た上値抵抗は168.00-10,169.30-40に、下値抵抗は163.60-70,160.90-00にあります。31週、62週移動平均線は160.91と156.45に位置しており、中期トレンドは“ユーロ強気”の流れを維持しています。

短期は“弱気”。下値抵抗にも注意 2枚目の画像

上値は164.80-90,165.10-20,165.50-60,166.10-20にやや強い抵抗があり、上値余地が限られる展開が予想されますが、この上の166.50-60,167.00-10の抵抗をクリアして167円台に乗せて終えれば日足の形状が改善して下値リスクが若干後退します。この場合でも4/29の大陰線の実体を上抜けて169.50超えで終えない限り、下値リスクを残します。下値は、164.00-10,163.80-90,163.50-60に強い抵抗がありますが、全て下抜けて終えた場合は短・中期的な下値抵抗を下抜けた反動で下落余地がさらに拡がり易くなります。
可能性がまだ低いと見ますが、160.90-00の週足の抵抗を下抜けて越週するか、日足が160円割れで終えた場合は、中期トレンドが変化して155円方向への新たな下落リスクが生じます。

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