ドル円:12月9日のファンダメンタル分析
東京前場のドル円は、じり安の動きとなり113.13まで小緩んだものの依然として113円割れの買いが控えていることから反発、113円台前半から半ばでのもみあいを続けました。最大の注目材料となったECB理事会では来年3月に期限を迎えるQE自体は12月まで延長されたものの、債券購入金額が600億ユーロへと減額されたことからテーパリングと取られユーロが急騰し1.0874レベルの高値をつけました。
ドル円:12月9日のテクニカル分析
ユーロドルは、最初の反応はテーパリングのイメージからユーロ買いとなりましたが、ドラギ総裁は会見でハト派的なスタンスを示したことから一転反落する荒っぽい理事会通過となりました。そうは言ってもこれまでの動きから1.08超えではいまだ戻り売りが控えていますし、1.05台前半では根強い買いもいることから、当面はどちらに抜けるのかを見極めたいというのが参加者の本音でしょうか。ただ、ドラギ総裁の発言はあるものの債券購入金額が減少することから、実質的にはテーパリングと同じと考えざるを得ません。であるならば、長期的なユーロドルの下げを見込むポジションは減ってくる可能性を考えておく必要もあるでしょう。本日は、1.0580レベルをサポートに、1.0670レベルをレジスタンスとします。
ユーロ円は、ユーロドルの上昇後の急反落から123円台前半まで買われた後に121円割れと荒っぽい展開となりました。今後はドル円の底堅さとユーロドルに対する実質的なテーパリング効果から、中期的には買いが出てくる可能性が高いと考えています。本日は120.90レベルをサポートに、121.70レベルをレジスタンスとする流れでしょう。
オーダー/ポジション状況
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