ドル円153円台前半、介入警戒感薄れ高値圏で底堅い (4/12午前)

12日午前の東京市場でドル円は高値圏でのもみ合い。

ドル円153円台前半、介入警戒感薄れ高値圏で底堅い (4/12午前)

ドル円153円台前半、介入警戒感薄れ高値圏で底堅い

12日午前の東京市場でドル円は高値圏でのもみ合い。朝方153.27レベルで取引の始まったドル円は、時間外の米長期金利の低下と、実需とみられるドル売りに、仲値公表にかけて152.97まで値を下げる場面がありましたが、152円台は買い戻され、東京時間正午現在は153.16で取引されています。

日経平均株価は、昨晩米市場でナスダック総合指数が大幅に反発した流れを受け、本邦でも情報技術系銘柄が買われた他、三井不動産の示した資本効率改善策が好感され、他社への波及期待から不動産関連銘柄全般に買いが集まり、上げ幅は一時300円を超えました。その後はやや戻し、200円高で午前の取引を終了しています。

昨晩海外市場では、発表された3月の米生産者物価指数が市場予想に届かなかったことから、米国序盤に、米長期金利反落を伴い、ドル円は152.80まで下落する場面がありました。しかし、生産者物価は前月比では大幅に上昇していること、コア部分は市場予想以上の上昇を見せたことで米長期金利はその後反発、ドル円も153.32まで上げてもみ合いとなり、153.27でアジア時間につないでいます。

テクニカルにはドル円は、引き続き強いドル買い地合いが継続、昨晩の高値153.32以外に近いレジスタンスは見当たらない状況です。153円台に定着しても動きを見せない政府・日銀を市場は見くびり始めている雰囲気がありますが、今晩153.32を超えて155円に向けて円安が進行した場合や、来週岸田首相帰国後の当局の動きは、引き続き要警戒です。

ドル円153円台前半、介入警戒感薄れ高値圏で底堅い

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