ドル円、米CPI発表控え151円台後半での小動き
10日午前の東京市場でドル円は膠着状態。朝方151.75レベルで取引の始まったドル円は、午前中151.68-79のわずか10銭強のレンジでの取引に終始。実質無風状態で、東京時間正午現在は151.76で取引されています。日銀植田総裁は、午前中衆議院の財務金融委員会で、「為替が(円安に)動いたからといって、直接的に金融政策の変更で対応することはない」等の答弁を行いましたが、為替市場への影響は限定的でした。
日経平均株価は、米主要株価指数が落ち着いた動きとなったこと、昨日まで2営業日連続で上げたこと等から利食い売りが先行。その後はもみあいに転じ、106円安で午前の取引を終了しています。
昨晩海外市場では、夕刻ブルームバーグが報じた「日銀が次回政策決定会合時に公表される展望レポートで、消費者物価の見通しの上方修正を議論する見込み」との観測記事や、本日の米3月消費者物価指数下ブレ警戒感からの米長期金利が低下等に、ドル円は一時151.57まで反落する場面がありました。しかし、レンジを大きく外れることは無く、高止まりの横ばい推移を継続し、151.75で取引を終えています。
テクニカルにはドル円は、151円台でのもみあいが継続。引き続き上方向は152円の壁が頭を抑えていますが、サポートも転換線が151.38、21日移動平均線は150.93レベルを上昇中で、上下のレンジは狭まりつつあります。
市場は今晩発表の米3月消費者物価指数待ち。事前予想ではヘッドラインは前月の前年比+3.2%から+3.4%に上昇、除く食品・エネルギーベースでは同+3.8%が+3.7%に鈍化する予想となっています。先週の米雇用統計後の反応を見る限り、結果上ブレの場合の為替の動きは限られそうですが、市場予想に届かない場合には、積みあがった投機的ドル買いポジション解消の動きから、相応の反応がドル円でも予想され、要警戒です。
ドル円日足
オーダー/ポジション状況
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