ドル円151円台後半、年初来高値更新後小幅反落
22日午前の東京市場でドル円は151円台後半中心のもみ合い。
朝方151.62レベルで取引の始まったドル円は、日経平均株価が一時史上最高値を更新する等本邦の株高が進行すると、高値を試す動きとなり、一時151.86の年初来高値をつけました。しかし、152円に接近するにつれ高値警戒感も強まり失速、一時151.42まで下押して、東京時間正午現在は151.60での取引です。
早朝発表された2月の本邦全国物価指数は、ヘッドラインは予想を若干下回ったものの、前年比+2.8%と高水準。除く生鮮食品のコアも+2.8%に大幅加速する一方で、除く生鮮食品・エネルギーのコアコアでは+3.4%と予想以上に鈍化する結果となりました。やや高止まりが印象付けられたものの、全体としてはまだら模様で、為替市場は反応薄でした。
また、鈴木財務大臣は本日も閣議後の記者会見で、「為替市場の動向を高い緊張感をもって注視していきたい」と市場を牽制しています。
日経平均株価は、米国株高、円安進行等を好感して輸出関連銘柄を中心に買いが優勢となり、一時4万1千円台に乗せ、ザラ場での史上最高値を更新しました。しかし、その後は利食い売りに圧され上げ幅を縮小。前日比28円高の40,844.53で午前の取引を終了しています。
昨晩海外市場では、発表されたフィラデルフィア連銀景況指数、新規失業保険申請件数、3月製造業PMI、景気先行指数、2月中古住宅販売等が軒並み市場予想を上回る結果となり、米長期金利が急反発。ドル円は深夜過ぎに151.75まで上昇した後、小緩んで151.60付近で取引を終えています。
テクニカルにはドル円は、引き続き強いドル買い地合いが継続。重要なレジスタンスとみられる一昨年高値151.95に接近しており、勢い次第で今日にでも突破しかねない状況です。一方で昨晩高値151.75や、本日午前中の高値151.81は、いずれも上記レジスタンスにわずかに及ばず失速。
ドルにとっての好材料が多く揃った割には、介入警戒感もあってか、上値が重い印象です。
ただ、一昨年高値151.95を超えた場合1990年以来の高値となり、テクニカルのレジスタンスが見つけづらくなることから、引き続きドル円の上放れには要警戒です。
ドル円日足
オーダー/ポジション状況
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