短期トレンドは“ドル弱気”。調整下げに留まる可能性も。
148.50超えで終えれば調整下げ終了の可能性。
ドル円日足
日足は4手連続陰線引けとなり、上値を急角度で切り下げています。この間に2手前の陰線が148.50割れを見て短期トレンドに変化が生じていますが、中期トレンドが強い状態を保っており、調整下げに留まる可能性も高いと見ています。調整下げに留まるなら下げの期間は2〜3週間で終わる傾向にあり、今週、来週中にも底打ち、反転の流れに転じてもおかしくありません。また、調整下げである場合の下値余地は浅い場合で146円台前半、深い場合は143〜145円を見て置く必要があります。
但し、142.50以下で終えた場合は、中期トレンドが変化する可能性が生じて一段の下落リスクが点灯します。短期トレンドは“ドル弱気”の流れですが、148.50超えに実体を戻せば調整下げが一巡した可能性が点灯、150.50超えで終えれば“ドル強気”の流れに戻します。
日足の上値抵抗は147.80-90,148.10-20,148.50-60,149.20-30に、下値抵抗は146.40-50,145.70-80,145.00-10,144.60-70にあります。21日、120日移動平均線は149.93と147.97に位置しており、この下に入り込んで短期トレンドは“ドル弱気”の流れに入りましたが、200日線は146.17にあり、下値抵抗として働く可能性を示唆しています。
ドル円週足(移動平均線 赤:31週、青:62週)
一方直近の週足は高値圏から大陰線が出ており、この陰線が短期トレンドに変化を生じさせています。単体でも下げ余力を残した形となったことから、週初から下値トライの動きが強まることが予想されます。
一方で、中期トレンドは崩れておらず、調整的な下げに留まる可能性もまだ高い状態です。2022年3月に付けた114.65と2023年1月の127.23を結ぶ中期的なサポートラインは143.10-20に位置していますが、これを割り込み142.50以下で越週した場合は中期トレンドも変化します。
今週の週足ベースで見た上値抵抗は148.00-10,149.20-30,150.00-10に、下値抵抗は146.40-50,145.00±10銭、143.10-20にあります。31週移動平均線は147.53に位置しており、若干下抜けていますが“ダマシ”の範囲内です。また、62週線は141.81に位置しており、中期トレンドをサポート中です。
上値は147.20-30に軽い抵抗が、147.50-60,147.80-90,148.10-20にやや強い抵抗が出ており、反発余地が限られる展開が予想されますが、全てクリアして148.50超えで終えれば“ニュートラル”な状態に戻して調整下げが一巡した可能性が生じます。さらに149.20-30,149.60-70,150.00-10,150.50-60の抵抗を全てクリアして150.50超えで終えれば“ドル強気”の流れに戻して一段の上昇に繋がり易くなります。
下値は、146.40-50,146.00-10,145.70-80,145.30-40,145.00±10銭、144.60-70に強い抵抗がありますが、どこまで切り崩せるかトライする動きへ。調整下げに留まるなら押しはこの辺りが限度と見ますが、143円台を割り込んで終えた場合は新たな下落リスクが点灯、142.50以下で終えた場合は中期トレンドも“ドル弱気”に変化して一段のドル下落に繋がり易くなります。
オーダー/ポジション状況
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