東京市場のドルは147円52銭まで下落、雇用統計次第だがドル売り円買いが強まりやすい地合い(24/3/8)

東京時間のドル・円は、一時147円52銭と海外時間の安値147円59銭を割り込む場面が見られたが、海外時間から続いたドル安の流れは一服し147円台後半とやや値を戻した。

東京市場のドルは147円52銭まで下落、雇用統計次第だがドル売り円買いが強まりやすい地合い(24/3/8)

ドルは147円52銭まで下落、雇用統計次第だがドル売り円買いが強まりやすい地合い

【本日の東京市場】

東京時間(日本時間8時から15時)のドル・円は、一時147円52銭と海外時間の安値147円59銭を割り込む場面が見られたが、海外時間から続いたドル安の流れは一服し147円台後半とやや値を戻した。

昨晩の海外時間では、米10-12月期単位労働コスト改定値が予想外に下方修正され金利低下に伴うドル売りに拍車がかかった。そんななか、パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長が上院銀行委員会での証言で「もし、経済が想定通りに展開した場合、年内に利下げ開始することが可能に」「利下げを確信するのはそう遠くはない」と、年内の利下げの可能性を示唆したため長期金利低下に伴うドル売りが一段と加速。2月2日以来の147円台に突入した。

東京時間もドル下値模索の展開は継続し、一時147円52銭と海外時間の安値147円59銭を割り込む場面が見られたが、100日移動平均線が位置する147円60銭水準に到達したことや、株式市場で日本株が持ち直したことなどから下げ渋る展開に。売り一巡後のドルは50日移動平均線が位置する147円90銭水準でのもみ合いとなった。

ドル・円(日本時間8時―15時)
始値:147円92銭
高値:148円12銭
安値:147円52銭
終値:147円80銭 

ユーロ・円(日本時間8時―15時)
始値:161円93銭
高値:162円18銭
安値:161円62銭
終値:161円79銭

豪ドル・円(日本時間8時―15時)
始値:97円88銭
高値:98円06銭
安値:97円80銭
終値:98円05銭

ポンド・円(日本時間8時―15時)
始値:189円46銭
高値:189円72銭
安値:189円12銭
終値:189円33銭

日経平均(日本時間9時―15時)
始値:39809円56銭
高値:39989円33銭
安値:39551円60銭
終値:39688円94銭(前日比+90円23銭)

【本日の海外市場の重要指標】日本時間

18時00分、欧、ホルツマン・オーストリア中銀総裁が会合に出席
19時00分、欧、ユーロ圏第4四半期実質GDP(確報値)(前期比)、前回:0.0%、市場予想:0.0%
21時00分、米、ウィリアムズNY連銀総裁が討論会に参加
☆22時30分、米、2月雇用統計(非農業部門雇用者数)、前回:35.3万人、市場予想:20.0万人
☆22時30分、米、2月雇用統計(失業率)、前回:3.7%、市場予想:3.7%
☆22時30分、米、2月雇用統計(平均時給)(前月比)、前回:0.6%、市場予想:0.3%

9日からFRBブラックアウト期間入り(21日まで金融政策に関する発言自粛)
10日から米国市場は夏時間に移行
※予定は変更することがございます。

【テクニカル分析など】

日足ベースのドル・円は、一目均衡表の転換線、基準線を相次いで下抜けており、100日移動平均線水準で下げ止まった後、50日移動平均線水準でもみ合っている。今後のターゲットは、雲上限が位置する145円90銭水準となるが、今晩の2月の米雇用統計の結果次第では、この水準を意識したもう一段安が警戒されよう。

足元、昨年11月以来の水準まで溜まっていた投機筋の円売りポジションが一気に解消された場合、145円台という水準は届かないターゲットではない。ドル売りのバイアスが非常に強まっていることから目が離せない状況は続く。

また、本日の東京時間14時に発表された1月の景気動向指数(速報値)は、前回(110.5)や市場予想(110.1)をやや下回るも109.9と高い水準を維持。また、15時に発表された2月景気ウォッチャー調査は、現状判断、先行き判断ともに前回、市場予想をともに上回った。

こうした日本経済の先行きの強さが確認できたことは、日銀が金融政策の正常化に踏み出す材料と捉えられそうだ。個人的には3月会合でのマイナス金利解除は無い、と考えるが、市場の思惑が高まることで円高基調は続く可能性がある。

今晩の海外時間は、下へのバイアスが引き続き強いことからドル売り継続と考える。上値メドは148円50銭、下値メドは146円00銭とする。

ドルは147円52銭まで下落、雇用統計次第だがドル売り円買いが強まりやすい地合い

ドル円日足

オーダー/ポジション状況

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