ドル円148円付近、一時147.53まで安値広げる
8日午前の東京市場でドル円は147円台後半を「往って来い」。朝方、148.08レベルで取引の始まったドル円は、9時半ごろまではほぼ一方向で下落、147.53の安値をつけ、昨晩の海外安値を更新しました。その後は実需とみられるドル買い等に仲値公表を挟んで買い戻され、一時148.12の高値をつけた後、東京時間正午現在は147.96での取引です。
日経平均株価は、昨晩米市場で主要株価指数が上昇した流れを受け買いが先行。円高進行を嫌気して一時は前日比マイナスに沈む場面もありましたが、前日大きく下げた反動での買い戻しもあって、その後はもみ合いながら上値を伸ばす展開となり、336円高で午前の取引を終了しています。
昨晩海外市場では、東京時間に進行した円高を受けてのロスカットや、新規失業保険申請件数の不冴えにドル円は米国序盤に147.59まで下落しました。注目されたパウエルFRB議長の上院での議会証言では、インフレが持続的に2%に向かっているとの確信を得られる時点は今からそう遠くないとの趣旨の発言がありましたが、市場の反応は限られました。米長期金利が終盤にかけやや戻したことからドル円も買い戻され、148円近辺で取引を終えています。
テクニカルにはドル円は、 昨晩の続落で基準線を下抜け、本日147.36レベルの90日線を伺う動きです。昨日、本日午前と147円台前半には届かず、90日線トライには至っていませんが、日米ともにファンダメンタルズが金利差縮小方向に傾きつつある中、今晩の米雇用統計が弱めに出た場合には一気に円高が進む可能性もあり、要警戒です。
ドル円日足
オーダー/ポジション状況
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