ドル円150円台半ば、レンジ取引継続
5日午前の東京市場でドル円は150円台半ばで方向感に欠ける動き。朝方150.52レベルで取引の始まったドル円は、東京都区部2月CPIの発表や、鈴木財務大臣のデフレ脱却宣言への否定的発言に細かく上下しながらも全般的には小動きにとどまり、午前中は150.35-55の狭いレンジでの取引に終始しました。東京時間正午現在は150.50での取引です。
朝方発表された2月東京都区部CPIはヘッドラインが前回+1.8%に対し+2.6%と事前予想+2.5%を上回りました。除く生鮮食料品、除く生鮮食料品、エネルギーベースはそれぞれ+2.5%、+3.1%と事前予想通り。市場の反応は限定的でした。
日経平均株価は、昨晩米市場で主要株価指数が下落した流れを受け売りが先行。前日史上初の4万円台をつけた事で高値警戒感や、利益確定売りも出て下げ幅は一時200円を超えました。その後買い戻しも入ったものの、4万円台回復には至らず、168円安の39,940.61で午前の取引を終了しています。
昨晩海外市場では、新規材料難の中、アトランタ連銀総裁の今年の利下げペースがゆっくりしたものになるとの趣旨の発言等に一時150.57まで上昇する場面もありましたが、基本的には150円台前半でのもみあいとなり150.52で取引を終えています。
テクニカルにはドル円は、横ばい推移が続いた結果、1月からの中期上昇トレンドを下放れつつあります。一方で転換線と21日移動平均線がともに150円付近にあって、サポートしています。両線はクロスしつつあり、今後は21日移動平均線の上昇に伴いサポートの水準上昇が見込まれることから、引き続き終値ベースでの位置関係に注目です。また、今回大幅上昇した東京都区部CPIは昨年2月の電気料金政府補助開始等のテクニカル要因もあり、東京での反応は限られましたが、海外時間に材料視される可能性には留意が必要です。
ドル円日足
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