ドル円、日銀総裁発言等で150円台を回復
1日午前の東京市場でドル円は堅調推移。朝方149.91レベルで取引の始まったドル円は、植田日銀総裁がG20後の記者会見で「2%の物価目標実現が見通せる状況には至っていない」と発言したと伝わったこと、日経平均株価が700円超の上昇となったこと等でほぼ一方向に上昇。一時150.42の高値をつけた後、東京時間正午現在は150.35レベルでの取引です。
日経平均株価は、昨晩米市場で主要株価指数が軒並み上昇したことを受けて、買いが先行。情報技術系銘柄が主導して、ほぼ全面高の様相となりました。一時39,888.11まで上昇し史上最高値を更新、717円高の38,883.86で午前の取引を終了しています。
昨晩海外市場では、上ブレが警戒されていた1月の米PCEコアデフレーターが事前予想通り、伸び率鈍化となったことで米長期金利が急落。その後発表された新規失業保険申請件数、シカゴ購買部協会景気指数、中古住宅販売等の数値も悪く、ドル円は深夜過ぎに149.21まで下値を広げました。しかし、その後は月末の実需やロンドンフィキシング等のフローからのドル買いに買い戻され、150円ちょうどで取引を終えています。
テクニカルにはドル円は、昨晩の下落で、1月からの中期上昇チャネルを下放れ、ドル買い地合いが弱まっています。一方で昨日一旦下抜けた転換線、21日移動平均線を終値ベースでは回復しており、本日も両線の上で推移、底堅さも感じられます。
本日もミシガン大消費者信頼感指数、ISM製造業景況感指数等重要指標の発表、FRB関係者の発言等が相次ぐ中で、これらのサポートとの位置関係に引き続き要注目です。
ドル円日足
オーダー/ポジション状況
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