ドル円150円台半ば、予想比強めの本邦CPIに小幅反落
27日午前の東京市場でドル円は高値圏から反落。朝方、150.68レベルで取引の始まったドル円は、序盤は150.70近辺でもみ合いましたが、8:30に発表された1月の本邦消費者物価指数が事前予想を上回ると、150.51まで急反落。その後ももみ合いながら下値探りの展開となり、一時150.46の安値をつけ、東京時間正午現在は150.50で取引されています。
朝方発表された1月の全国消費者物価指数上昇率は総合が前年同月比2.2%(前月2.6%、予想1.9%)、除く生鮮食品が前年同月比2.0%(前月2.3%、予想1.8%)、除く生鮮食品とエネルギーは前年同月比3.5%(前月3.7%、予想3.3%)となり、いずれも前月からは低下したものの、予想ほどは低下していない結果となり、日銀の早期マイナス金利政策解除への思惑が再燃した形です。ただ、本邦国債利回りは各タームとも前日比0.01%程度の上昇にとどまっており、反応薄でした。
日経平均株価は、半導体株関連株等が主導して序盤から上げ、本日も史上最高値を更新。上げ幅は一時200円にせまり、ザラ場に高値39,426.29をつけました。しかし、その後は高値警戒感から半導体関連株が利食い売りに転じて上げ幅を縮小。11時台にはマイナス転し、59円安で午前の取引を終了しています。
昨晩海外市場では、発表されたダラス連銀製造業活動指数の市場予想を上回る結果等を材料に、米長期金利が上昇。ドル円は深夜過ぎに一時150.84まで上昇したものの、年初来高値更新には至らず、小幅反落して150.71で取引を終えています。
テクニカルにはドル円は、引き続き主要テクニカルポイントの上で推移。ドル買い地合いが続いています。一方で上値の重さも目立ち横ばい推移となっており、その間に転換線や1月以降の上昇チャネル下限が150.20付近まで上昇してきていることから、この水準や21日移動平均線のある149.35付近を下抜けた場合にはドル買い地合いが弱まる可能性があります。
市場では、FRBが物価指標として重視するコアPCE価格指数の発表を明日に控え様子見気分が強まっており、本日午後も150円台でのレンジ相場が継続しそうです。
ドル円日足
オーダー/ポジション状況
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