ドル円150円台前半、円安一服で次の材料待ち
15日午前の東京市場でドル円は150円台前半をじり安推移。朝方150.59レベルで取引の始まったドル円は、序盤のもみ合いで高値150.63をつけた後、時間外の米長期金利の反落にじりじりと値を下げる展開となりました。ドル円は一時150.14の安値をつけた後、東京時間正午現在は150.25で取引されています。
尚、今朝がた発表された、本邦第4四半期のGDPはプラス予想を裏切り、前期比-0.4%と2期連続のマイナスとなりましたが、為替、株式市場への影響は限定的でした。
日経平均株価は、昨晩米市場で主要株価指数が持ち直したことを好感して買いが先行。上げ幅は一時400円を超え、38,100円台をつけ年初来高値を更新しました。しかしその後は高値警戒感から利食い売りが優勢となり上げ幅を縮小、245円高で午前の取引を終了しています。
昨晩海外市場では、新規材料難から、ドル円は150.35-75レンジで方向感に欠ける動きとなりました。一昨日のCPIの上ブレに関しては、FRBのバー副議長が「インフレ目標に戻る道筋が平たんではない可能性を思い起こさせるものだ」と懸念を表明、「政策正常化におけるパウエル議長が述べた慎重なアプローチを全面的に支持する」とタカ派的な見解を述べたのに対し、今年投票権は無いものの、シカゴ連銀のグールズビー総裁は「インフレが数か月にわたってやや高めに出たとしても当局の目標への道筋となお整合する」と発言、FRBが利下げを躊躇することに懸念を示すなどFRB関係者の反応が分かれる形となっています。グールズビー総裁はまた、「当局が2%目標の指針とするPCEデフレーターと今回のCPIは”やや重大に”異なる可能性がある」とも述べており、今回のCPIの上ブレに住居費用の影響が大きく出ていて、ミスリーディングの可能性があることを示唆したものと思われます。
今週はまだ、本日の小売売上高、明日の生産者物価指数等、米重要指標の発表が続き、波乱含み。ボラティリティの拡大にポジション管理には十分な注意が必要です。
ドル円日足
オーダー/ポジション状況
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