東京市場のドルは146円台で推移、今晩も上下に振れそうだがトレンド発生はまだ先か(24/2/1)

東京時間(日本時間8時から15時)のドル・円は、米連邦公開市場委員会(FOMC)後の米金利低下が一巡したことなどからドル売り一服となった。

東京市場のドルは146円台で推移、今晩も上下に振れそうだがトレンド発生はまだ先か(24/2/1)

東京市場のドルは146円台で推移、今晩も上下に振れそうだがトレンド発生はまだ先か

【本日の東京市場】

東京時間(日本時間8時から15時)のドル・円は、米連邦公開市場委員会(FOMC)後の米金利低下が一巡したことなどからドル売り一服となった。

米1月ADP雇用統計や10-12月期雇用コスト指数、1月シカゴ購買部協会景気指数が予想を下回ったため早期の利下げ観測が強まり金利低下に連れドル売りが加速。その後、米連邦準備制度理事会(FRB)がFOMCで予想通り4会合連続で政策金利据え置きを決定。FOMC声明で利上げへのバイアスを解消し、パウエルFRB議長が利上げサイクルにおいて金利がピークに達した可能性が高いとFOMC内では考えていることを明らかにすると、ドル売りが一段と強まった。

東京時間では、時間外の米10年債利回りが3.94%台とやや反発したことなどからドル一段安の展開は回避。146円台半ばまで売られた後はやや買戻された。ただ、株式市場で、日経平均が一時36000円を割り込む場面も見られたことから、ドルの上値は限定的となった。

ドル・円(日本時間8時―15時)
始値:146円86銭
高値:147円05銭
安値:146円47銭
終値:146円87銭 

ユーロ・円(日本時間8時―15時)
始値:158円81銭
高値:158円91銭
安値:158円46銭
終値:158円66銭

豪ドル・円(日本時間8時―15時)
始値:96円43銭
高値:96円60銭
安値:96円00銭
終値:96円03銭

ポンド・円(日本時間8時―15時)
始値:186円35銭
高値:186円48銭
安値:185円94銭
終値:186円05銭

日経平均(日本時間9時―15時)
始値:36008円56銭
高値:36146円36銭
安値:35924円60銭
終値:36011円46銭(前日比−275円25銭)

【本日の海外市場の重要指標】日本時間

17時30分、欧、スウェーデン政策金利、前回:4.00%、市場予想:4.00%
17時50分、欧、1月フランス製造業PMI(確報値)、前回:43.2、市場予想:43.2
17時55分、欧、1月ドイツ製造業PMI(確報値)、前回:45.4、市場予想:45.4
18時00分、欧、1月ユーロ圏製造業PMI(確報値)、前回:46.6、市場予想:46.6
18時15分、欧、センテノ・ポルトガル中銀総裁が会議に出席
18時30分、英、1月製造業PMI(確報値)、前回:47.3、市場予想:47.3
19時00分、欧、1月ユーロ圏消費者物価指数(概算値速報)、前回:0.2%、市場予想:−0.3%
20時30分、米、レーンECBチーフエコノミストがイベント講演に出席
21時00分、英、英中銀政策金利、前回:5.25%、市場予想:5.25%
21時30分、英、ベイリー英中銀総裁が記者会見
22時30分、米、新規失業保険申請件数(1月14日−20日)、前回:183.3万件、市場予想:184.2万件
23時45分、米、1月PMI(確報値)、前回:50.3、市場予想:50.3
24時00分、米、1月ISM製造業景気指数、前回:47.4、市場予想:47.0

※予定は変更することがございます。

【テクニカル分析】

日足ベースのドル・円は、一目均衡表では、三役好転を何とか維持しているものの、146円台前半にある雲上限水準での攻防を迎えている。昨晩の海外時間では、145円台に突入する直前までドルが売られ、一時、雲に突入したが、なんとか下影(下ヒゲ)を残している。

146円10銭水準の雲上限と147円50銭水準の100日移動平均線が目先の下値支持線、上値抵抗線としてそれぞれ意識されよう。これらの水準を上回る、もしくは下回ったタイミングで次のトレンドがスタートすると考える。

FOMC声明では「委員会はインフレ率が持続的に2%に向かっているとの確信を強めるまで、誘導目標レンジの引き下げが適切になるとはみていない」と記し、利下げを急いでいないことを示し、利下げをせかす市場関係者をけん制。

そして、その後のパウエルFRB議長も記者会見で「3月を利下げ開始の時期と特定するような確信のレベルに委員会が同月会合までに達しそうだとは、私は考えていないことを言っておきたいが、まだそれは分からない」と発言。

3月利下げに対しては「最も可能性の高いケース、ないし基本シナリオと呼ばれるものでは恐らくないだろう」と述べ、利下げをせかす市場関係者を強くけん制した。

パウエルFRB議長の記者会見中のドルは1.5円ほど上下に振れたことから、今晩の海外時間はこのレンジ内で方向感を探る展開となりそうだ。

基本レンジとしては、雲上限の146円10銭水準と100日移動平均線の147円50銭水準の範囲内で収まると考える。たまたまパウエルFRB議長の記者会見中の上下のレンジとほぼ同じことから、関心が高い価格帯と言えよう。次のトレンドはこの上下のレンジを放れたタイミングと考える。

今晩の上値メドは147円50銭、下値メドは146円10銭とする。

東京市場のドルは146円台で推移、今晩も上下に振れそうだがトレンド発生はまだ先か

ドル円日足

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