ドル円147円台、予想外の日銀会合主な意見のタカ派的内容に一時急落する場面も
31日午前の東京市場でドル円は147円台で急落後に値を戻す動き。朝方147.61レベルで取引の始まったドル円は、9時過ぎに147.19まで急落。公表された1月日銀政策決定会合の「主な意見」に、「マイナス金利解除を含めた政策修正の要件は満たされつつあると考える」「(能登半島地震の影響を確認後に)金融正常化が可能な状況に至ったと判断できる可能性が高い」「出口についての議論を本格化させていくことが必要である」「金融正常化の第一歩であるマイナス金利の解除に適切なタイミングで踏み切る必要がある」等、前回に比べて明らかに金融政策正常化に向けての前向きな意見が増えていたことから、早期緩和政策転換の可能性が高まったとの思惑がドル円を引き下げました。しかし、その後は日経平均や香港株の軟調推移や、FOMC結果公表を明日未明に控えての警戒感から買い戻され、東京時間正午現在は147.70付近で推移しています。
日経平均株価は、開始直後から軟調推移。昨晩米市場でFOMCへの警戒感等からハイテク主体のナスダック総合指数が下落したことを受け、本邦でも値嵩の半導体銘柄が売られ、下げを主導しました。売り一巡後はもみ合いとなり、188円安で午前の取引を終了しています。
昨晩海外市場では、序盤、米長期金利の低下を受け、ドル円は軟調に推移し、一時147.10まで値を下げる動きとなりました。その後はJOLTS雇用動態調査や消費者信頼感等の米指標の好調にドル円は急速に値を戻し147.93まで上げた後147.60で取引を終えています。
テクニカルにはドル円は、昨晩後半の買い戻しにローソク足実体で90日移動平均線を維持、147.39の90日線と147.73の転換線に挟まれたレンジ主体の動きとなっています。
市場は明日未明のFOMC結果公表とパウエル議長の会見待ち。148円台半ば以上が重く、このところ下値探りの様相となっているため、どちらかといえばドル売り材料に反応しやすいものと思われますが、下値を攻め疲れ始めていると考えれば、FOMCの内容次第では150円近辺までの買い戻しもありうべく、今晩は波乱含みです。
ドル円日足
オーダー/ポジション状況
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