東京市場のドルは148円水準でのもみ合い、早くもFOMC前で売買手控えか
【本日の東京市場】
東京時間(日本時間8時から15時)のドル・円は、米連邦公開市場委員会(FOMC)前で様子見ムードが強く、148円台水準でのもみ合いとなった。
先週末の海外時間では、米国の12月個人所得、個人消費支出(PCE)、コアPCE価格指数の発表を受けて、コアPCE価格指数の予想下振れによる金利低下・ドル売りになった。ただ、個人消費支出の予想上振れに反応して金利が上昇し、ドル買いに転換した。
東京時間では、企業の円買い需要などが影響して、ドル高進行とはいかなかったが、おおむね148円水準での推移となった。なお、株式市場では日経平均が36000円台を回復したが、為替への影響は限定的。
ドル・円(日本時間8時―15時)
始値:148円11銭
高値:148円34銭
安値:147円99銭
終値:148円04銭
ユーロ・円(日本時間8時―15時)
始値:160 円62銭
高値:160円84銭
安値:160円46銭
終値:160円46銭
豪ドル・円(日本時間8時―15時)
始値:97円35銭
高値:97円67銭
安値:97円28銭
終値:97円53銭
ポンド・円(日本時間8時―15時)
始値:188円11銭
高値:188円30銭
安値:187円92銭
終値:188円03銭
日経平均(日本時間9時―15時)
始値:35814円29銭
高値:36186円87銭
安値:35813円77銭
終値:36026円94銭(前日比+275円87銭)
【本日の海外市場の重要指標】日本時間
22時10分、欧、デギントスECB副総裁が会議出席
29時00分、NZ、コンウェイNZ中銀チーフエコノミストが講演
1月20日からFRBブラックアウト期間(金融政策に関する発言自粛)(2月1日まで)
※予定は変更することがございます。
【テクニカル分析】
日足ベースのドル・円は、一目均衡表では、遅行スパンが実線を上抜いたほか、切り下がっていた雲上限も上抜けている。転換線も基準線を上抜いたことから、投資家のモメンタムは良好と言えよう。
50日移動平均線と100日移動平均線ともに上抜けたが、148円水準から上値は重くなっており、気迷いを示す十字線が複数回出た後、陰線を残すなど方向感をやや失っている。拡大していたボリンジャーバンドの2σより下を推移していることもあり、反発基調は一服といえる。
米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエルFRB議長は、昨年12月に開かれたFOMC会合終了後の記者会見で、「政策金利は、引き締めサイクルのピークかそれに近い水準にあると考えているが、2%のインフレ目標に向けた継続的な進展は保証されていない」と発言しており、次回会合(今回の1月会合)で利下げが行われる可能性は極めて低いことを示唆した。
現時点で利下げ開始は早くて5月となる可能性が高いが、FOMCが昨年12月に公表した2024年のインフレ率(PCE)の予測中央値は2.4%。インフレ緩和のペースは減速しつつあるため、雇用情勢が大幅に悪化しない限り、FRBは利下げを急速に進める必要はないとみられる。
1月の雇用統計は、FOMC後の2月2日に発表されることから、今回のFOMCでパウエルFRB議長から雇用のデータに関する深い話は出てこないだろう。
今晩の海外時間は目立った経済指標の発表が予定されていないこともあり、FOMCが意識されて小動きの展開を想定。上値メドは148円20銭、下値メドは147円50銭とする。
ドル円日足
オーダー/ポジション状況
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