米FOMCにらみ、方向性は乏しいか
〇本日ドル円、今週のFOMCを睨みレンジ取引、16時現在147.90前後で推移して欧米市場迎える
〇1/31 FOMCでタカ派の内容が示される場合、ドル円は目先抵抗の148円後半を試すか
〇テクニカルには基本レンジだが、下方向に並ぶ各種テクニカルポイントを底割れした場合は要注意
〇本日は米1月ダラス連銀製造業活動指数の発表、影響は限定的か
〇予想レンジは147.20-148.30、ドル高円安方向は本148.35レベルが最初の抵抗
〇ドル安・円高方向は、147円半ばに位置する移動平均の90日線をめぐる攻防にまずは注目
<< 東京市場の動き >>
東京市場はレンジ取引。148円を挟んだ一進一退で、明確な方向性はうかがえなかった。
週末28日、24日にもミサイルを発射していた北朝鮮が再びミサイルを発射したとして話題に。一方、先週からの流れを継ぎ自民党の派閥解散の動きなどが相次ぎ、こちらも別に思惑を呼ぶ。「政治とカネ」の問題が派閥解散問題へと色彩変化しつつあるようだ。
そうした状況下、ドル/円は148.10-15円で寄り付いたものの、基本的にはレンジ取引。実際、終日を通した値動きは50ポイントにもとどかなかった。ただ、そうしたなかザラ場ベースで先週末のドル高値148.21円を一時的に上抜ける局面も。16時現在では147.90円前後で推移し、欧米市場を迎えている。
一方、材料的に注視されていたものは「中国恒大集団」と「北朝鮮情勢」について。
前者は、週末に米紙WSJが「中国恒大、債権者団との協議決裂」と報じ警戒感の強まっていた経営再建中の中国の不動産大手中国恒大集団だが、本日東京時間に香港の高等裁判所にあたる高等法院が正式に「法的整理手続きの開始を決める命令」を出している。これを受け、恒大集団は今後、裁判所の管理のもと香港にある資産の売却や債務整理を進めることになるが、中国本土の資産がどうなるのかは定かではない。「恒大集団破綻」そして中国における不動産バブルの本格的な崩壊となれば、影響は金融市場など様々なところへも波及することはもちろん必須。動静をしばらくのあいだ見極めたい。
対して後者は、朝鮮中央通信が「北朝鮮の崔外相と中国の孫外務次官が会談し、共通の利益を守ることで合意した」、「北朝鮮の金日国体育相が率いる代表団が訪中、高官往来が活発化」−−などと、中国との強い結びつきを示す報道が観測され物議を醸す。そうしたなか、前述したように週末28日、24日に続き再びミサイルを発射したようだ。なお、その後の報道によると、「金総書記が28日の潜水艦発射巡航ミサイル発射実験を視察」したうえ、「ミサイル発射の視察に合わせ、原子力潜水艦の建造についても海軍関係者と協議した」と報じられている。続報などにも注目だ。
<< 欧米市場の見通し >>
ドル/円相場は先週22日と25日が1円未満の変動。そして週明け本日東京時間のレンジは50ポイントにもとどいていない。短期的には完全に方向性を喪失している感があり、基本的には147円台中心、少し大き目なレンジと考えても、しばらくは146.65-148.80円といった2円ほどの往来相場をたどりそうだ。次の動意に向けた雌伏の時間帯といえるのかもしれない。
先週までに、日欧加などの中銀が金融政策結果を発表。それを受け、現在市場でもっとも注視されているのは31日に予定されている米FOMCの結果発表になる。ちなみに、1月の金融政策修正は予想されていないが、問題は先行きについて。早期利下げ観測を打ち消すようなタカ派の内容が示されるようだと、ドル/円は目先抵抗となっている148円後半を試すといった指摘も聞かれていた。
ドル/円相場は先週22日と25日が1円未満の変動。そして週明け本日東京時間のレンジは50ポイントにもとどいていない。短期的には完全に方向性を喪失している感があり、基本的には147円台中心、少し大き目なレンジと考えても、しばらくは146.65-148.80円といった2円ほどの往来相場をたどりそうだ。次の動意に向けた雌伏の時間帯といえるのかもしれない。
先週までに、日欧加などの中銀が金融政策結果を発表。それを受け、現在市場でもっとも注視されているのは31日に予定されている米FOMCの結果発表になる。ちなみに、1月の金融政策修正は予想されていないが、問題は先行きについて。早期利下げ観測を打ち消すようなタカ派の内容が示されるようだと、ドル/円は目先抵抗となっている148円後半を試すといった指摘も聞かれていた。
テクニカルに見た場合、目先のドル/円相場は方向性を欠いた値動き。基本的には次の材料、米FOMCの結果発表待ちでレンジ取引が続く見込み。
しかし、移動平均や一目均衡表を見てみると、90日線を始め下方向に各種のテクニカルポイントが間隔をあけて並んでいることが興味深い。つまり、チャート的には底堅さを感じるものの、底割れした方が波乱含みのように思われ注意しておきたいところだ。
本日は米経済指標として、1月のダラス連銀製造業活動指数が発表される予定となっているものの、材料的には少なめ。ここのところ発表される米経済指標が波乱要因となることは少なくないのだが、31日に米FOMCの結果発表を控えていることで、影響は限られるとの見方が有力だ。
そんな本日欧米時間のドル/円予想レンジは147.20-148.30円。ドル高・円安方向は本日東京高値にあたる148.35円レベルが最初の抵抗。抜ければ前回高値を含めた148.70-80円が再び視界内に。
対するドル安・円高方向は、147円半ばに位置する移動平均の90日線をめぐる攻防にまずは注目だ。割り込むと147.41円や147.08円などが意識されそう。
ドル円日足
注:ポイント要約は編集部
オーダー/ポジション状況
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