ドル円148円台前半、日銀政策発表後一時強含むも、その後はレンジ内での動き
23日午前の東京市場でドル円は148円台前半でのもみ合い。朝方、148.05レベルで取引の始まったドル円は、早朝一時147.93まで下落したものの、その後は148円台前半のもみあいで日銀政策決定会合結果公表待ちとなりました。
12時10分ごろに公表された会合の結果は事前予想通り変更なし。同時に公表された「物価経済情勢の展望」では24年度の消費者物価指数(除く生鮮食品)を+2.7%から+2.4%へと下方修正、25年度は+1.7%から+1.8%に上方修正しています。ただ、参考値としてあげられている除く生鮮食品・エネルギーベースの消費者物価指数は両年とも+1.9%で変わらずとなっており、ここが目標の2%を上回らないことと、金融緩和政策の継続がリンクしている状況は不変のようです。
実質GDPの伸びに関しては23年度を+2.0%から+1.8%に下ブレさせる一方で、24年度を+1.0%から+1.2%に上振れさせており、まだら模様の結果となっています。
これを受けてドル円は、発表直後には148.55まで上昇したものの、それ以上の上値追いとはならず、12:30現在は148.35付近で取引されており、おおむね予想通りの内容と受け止めているようです。
日経平均株価は、昨晩海外市場で主要株価指数が上昇したことを受けて買いが先行。本日も半導体関連銘柄等幅広い業種が買われ、一時1990年2月以来、約34年ぶりの高値を更新しています。午前の終値は前日比373円高の36,920.27円でした。
昨晩海外市場では、本日の日銀政策決定会合結果公表を前に様子見気分が強く、ドル円は一時147.62まで下落したものの、基本的には148円を挟んでの一進一退となりました。終盤は148円台に乗せて東京時間につないでいます。
テクニカルにはドル円は、147.45付近を横ばい中の90日移動平均線をサポートとして、148円付近での落ち着いた動きが続いています。
市場は15:30からの日銀総裁会見待ち。基本的には従来と同様の内容が予想されますが、能登半島地震の経済への影響をGDP成長率に加味したものと思われ、そのあたりの見解や、先々の緩和解除の見通しへの影響等への説明に注目が集まります。
ドル円日足
オーダー/ポジション状況
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