ドル円142円台、日銀政策決定会合の「主な意見」で上昇するも続かず失速(12/27午前)

27日午前の東京市場でドル円は上昇後に反落。

ドル円142円台、日銀政策決定会合の「主な意見」で上昇するも続かず失速(12/27午前)

ドル円142円台、日銀政策決定会合の「主な意見」で上昇するも続かず失速

27日午前の東京市場でドル円は上昇後に反落。朝方、142.43レベルで取引の始まったドル円は、序盤はじり安推移しました。しかし8時50分の前回日銀金融政策決定会合の「主な意見」公表を前に上昇に転じ、「主な意見」において、今回イールドカーブコントロールを修正すべきだ、との意見がなかったことが確認され、「来春の賃上げが予想よりかなり上振れたとしても、そのために、基調的な物価上昇率が2%を大きく上回ってしまうリスクは小さい。」などの意見が見られたことから円売りが続き、9時台に高値142.85まで値を上げました。ただ、「主な意見」には「物価安定の目標実現が視野に入ってきたと考えるが、今年度下期はその最終的な見極めの重要な局面である。」との見通しや「2%の物価安定の目標の持続的・安定的な実現の確度は更に高まってきており、金融正常化のタイミングは近づいている。拙速はよくないが、巧遅は拙速に如かずという言葉もある。」などのタカ派的意見も併記されていたこともあり、200日線を前にドル円は失速。東京時間正午現在は142.48で取引されています。

日経平均株価は、昨晩の米主要株価指数の上昇を受け買いが先行。円安進行や、日銀政策決定会合の「主な意見」での日銀の利上げを急がないスタンスの確認も追い風となり、その後もほぼ全業種で上げ、352円高で午前の取引を終了しています。

昨晩海外市場では、引き続き欧州主要市場が祝日で休場だということもあり、ドル円は142円台半ばでの方向感に欠ける動きに終始しました。

テクニカルにはドル円は、本日142.92付近を上昇中の200日移動平均線の下での取引が続いています。ここから先は東京勢が年末年始の休暇に入り、大きなイベントもなく、週末までは比較的穏やかな相場となりそうです。

ドル円142円台、日銀政策決定会合の「主な意見」で上昇するも続かず失速

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