東京市場のドルは142円台半ばまで戻す、クリスマス休暇入りでこう着か
【本日の東京市場】
東京時間(日本時間8時から15時)のドル・円は、週末要因やクリスマス休暇前のドル買い需要を受けて、142円台半ばまで戻した。
昨晩の海外時間では、週次の新規失業保険申請件数が市場予想を下回ったことでドルは買われ143円台に迫ったものの、12月のフィラデルフィア連銀製造業景況指数が一段と低下したことなどから失速。7−9月期GDP確定値・個人消費確定値の下方修正も加わり、ドルは142円台前半まで押し戻された。
東京時間では、朝方141円台に突入する場面も見られたが、売り一巡後は、クリスマス休暇前のドル買い需要などを支えに142円台半ばまで戻した。なお、朝方発表された全国消費者物価指数(コア)は前年同月比2.5%上昇と、前月(同2.9%上昇)から伸びが鈍化。発表後、ドルは売られたように見えたが、10時前に切り返していることから、影響は限定的となった。
ドル・円(日本時間8時―15時)
始値:142円15銭
高値:142円55銭
安値:141円87銭
終値:142円40銭
ユーロ・円(日本時間8時―15時)
始値:156円46銭
高値:156円78銭
安値:156円14銭
終値:156円55銭
豪ドル・円(日本時間8時―15時)
始値:96円63銭
高値:96円72銭
安値:96円42銭
終値:96円45銭
ポンド・円(日本時間8時―15時)
始値:180円23銭
高値:180円84銭
安値:179円95銭
終値:180円59銭
日経平均(日本時間9時―15時)
始値:33257円95銭
高値:33375円19銭
安値:33151円70銭
終値:33169円05銭(前日比+28円58銭)
【本日の海外市場の重要指標】日本時間
☆22時30分、米、11月の耐久財受注(前月比)、前回:−5.4%、市場予想:2.6%
☆22時30分、米、11月の耐久財受注(コア)(前月比)、前回:0.0%、市場予想:0.1%
☆22時30分、米、11月のPCEデフレータ(前年比)、前回:3.0%、市場予想:2.8%
☆22時30分、米、11月のPCEデフレータ(コア)(前年比)、前回:3.5%、市場予想:3.4%
24時00分、米、11月の新築住宅販売件数、前回:67.9万件、市場予想:68.8万件
クリスマス休暇に伴い英株式市場と米債券市場は短縮取引
※予定は変更することがございます。
【テクニカル分析】
日足ベースのドル・円は、一目均衡表では、遅行スパンが実線を大きく下回っているほか、雲下限も下放れているなど三役逆転が示現したままだが、ボリンジャーバンドでは、19日以降のドル上昇を受けて、拡大する−2σ水準から反発。短期リバウンドが期待できるような強い形状ではないが、いったんは下げ止まった感じだ。
19日の日銀金融政策決定会合後の植田和男日銀総裁の記者会見以降、ドルは144円96銭まで買われたが、買戻し一巡後は新規のドル買いなどが入らなかったことから145円台回復とはならなかった。そして、海外時間では、20日は144円台手前で、21日は143円台手前でそれぞれ失速しており、ドルの上値は徐々に重くなっている。11月13日の年初来高値151.95円を起点とした上値抵抗ラインは突破できていない。
今晩はクリスマス休暇に伴い英株式市場と米債券市場は短縮取引となっていることで、耐久財受注やPCEデフレータなど重要な米経済指標の発表がそれなりに控えているものの、参加者減少からドルの値動きは乏しくなると考える。薄商いのなかスパイク的な値動きも頭に入れておきたいが、可能性は低いだろう。
日米10年国債の利回り差は3.3%ほどのままであるため、積極的なドルの売買には動けない様子。引き続き142円70銭台で推移している200日移動平均線(MA)水準を挟んでのもみ合い相場を想定する。今晩の上値メドは142円80銭、下値メドは142円10銭とする。
ドル円日足
オーダー/ポジション状況
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