ドル円一時142円割れ
22日午前の東京市場でドル円は下押し後に反発。朝方142.26レベルで取引の始まったドル円は、序盤じり安に推移。8時50分に公開された、10月の日銀金融政策決定会合の議事要旨では、その会合時に決定されたイールドカーブコントロールの1%の上限柔軟化に関連し、「出口につながりうる点を強く否定すべきではない」「将来の出口を念頭に『金利の存在する世界』への準備に向けた市場への情報発信を進めることが重要」などの意見が出ていたことが記載されていました。
金融緩和政策終了に対し全くのゼロ回答だった、今月の政策会合からはやや意外感のある「出口戦略」へ向けての具体的意見に、ドル円は円買い動き、9時半過ぎには一時141.87まで下落しました。しかしその後は、時間外の米長期金利上昇等により買い戻され、12時過ぎには142.54まで買い上げられています。
日経平均株価は、昨晩の米主要株価指数上昇を受け買いが先行、上げ幅は一時200円を超えました。しかし、円高進行を嫌気して徐々に値を崩す展開となり、64円高で午前の取引を終了しています。
昨晩海外市場では、米3QのGDP、物価指数、コアPCE価格指数等の確報値が軒並み下方修正されたことで、再び米金利先安観が強まり、米国序盤に米10年債利回りが3.82%台まで急低下。ドル円は欧州序盤の高値143.40から142.05まで急落しました。その後、金利低下先読みの行き過ぎ感から米長期金利は反発しましたが、ドル円の戻りは鈍く、142.23付近で取引を終えています。
テクニカルにはドル円は、本日ここまでは142.76レベルの200日移動戦の下で推移。このまま200日線に達せず越週した場合、週明けのドル先安観が強まりそうで、終値ベースでの位置関係に要注目です。
ドル円日足
オーダー/ポジション状況
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