ドル円144円挟み、イベント通過で年末相場入りか (12/20午前)

20日午前の東京市場でドル円は144円近辺での小動き。

ドル円144円挟み、イベント通過で年末相場入りか (12/20午前)

ドル円144円挟み、イベント通過で年末相場入りか

20日午前の東京市場でドル円は144円近辺での小動き。朝方143.88レベルで取引の始まったドル円は、午前中は143.72-144.10レンジでのもみ合いに終始しました。東京時間正午現在は143.93で取引されています。

日経平均株価は、朝方は前日終値付近でもみ合いましたが、日銀金融政策引き締め観測の後退から上昇に転じ、ガス・電力等の公益事業を除く全業種で上げ、上げ幅は一時600円を超えました。その後はやや戻すも底堅く、580円高で午前の取引を終了しています。

昨晩海外市場では、市場の緩和修正期待を裏切る日銀政策決定会合及びその後の植田総裁記者会見のゼロ回答に、円買いポジションの巻き戻しが続き、欧州時間にドル円は144.95まで上昇しました。しかし、その後はFRB関係者のハト派発言、依然として変わらぬ日米金利差縮小観測からの戻り売り等に圧され、NY時間に一時143.53まで反落し、143.83で取引を終えています。

テクニカルにはドル円は、200日移動平均線を上抜けてドル売り地合いが和らいだものの、本日143.78レベルにある転換線付近までの上昇にとどまっています。

日銀植田総裁のまさかの肩透かしショックから一夜明け、市場は落ち着きを取り戻して、遅まきながらの年末相場入りの様相です。12月の主要金融イベントはほぼ終了、欧米の市場参加者の休暇入りで閑散相場となるため、ここから先年末までは為替市場は穏やかな動きとなるものと思われます。

ドル円144円挟み、イベント通過で年末相場入りか

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