東京市場のドルは143円台で推移、クリスマス休暇入りで9日MA水準でのもみあいか
【本日の東京市場】
東京時間(日本時間8時から15時)のドル・円は、時間外で米10年債利回りが低下したことなどから、ドルはやや売られ、143円台半ばで推移した。
昨晩の海外時間では、米国の11月住宅着工件数が予想外に大幅増加となったことからドルが買われたものの、バーキン・リッチモンド連銀総裁がインフレ鈍化継続なら利下げ実施を示唆したことを受けて、ドル売りが優勢になった。ただ、ボスティック・アトランタ連銀総裁が緩やかなペースでの利下げを再び予想したことから、ドルは143円台後半で推移した。
東京時間では、時間外で米10年債利回りが3.90%台まで低下したことから、一時143円38銭までドルが売られる場面が見られた。ただ、米国株高を材料に日経平均が年初来高値圏まで大幅続伸したことから、リスク選好のドル買いが下支えに。ドルは143円台半ばまで値を戻した。
ドル・円(日本時間8時―15時)
始値:143円87銭
高値:144円10銭
安値:143円38銭
終値:143円59 銭
ユーロ・円(日本時間8時―15時)
始値:158円02銭
高値:158円13銭
安値:157円24銭
終値:157円45銭
豪ドル・円(日本時間8時―15時)
始値:97円29銭
高値:97円39銭
安値:97円03銭
終値:97円20銭
ポンド・円(日本時間8時―15時)
始値:183円14銭
高値:183円34銭
安値:182円43銭
終値:182円67銭
日経平均(日本時間9時―15時)
始値:33467円32銭
高値:33824円06銭
安値:33467円32銭
終値:33675円94銭(前日比+456円55銭)
【本日の海外市場の重要指標】日本時間
18時00分、欧、ユーロ圏経常収支(季節済)、前回:312.0億ユーロ
22時30分、米、経常収支、前回:−2121.0億ドル、市場予想:−1960.0億ドル
24時00分、米、中古住宅販売件数、前回:379.0万件、市場予想:375.0万件
24時00分、米、コンファレンスボード消費者信頼感指数、前回:102.0、市場予想:103.3
24時30分、米、原油在庫(前週比)、前回:−425.8万バレル、市場予想:−220.0万バレル
※予定は変更することがございます。
【テクニカル分析】
日足ベースのドル・円は、一目均衡表では、遅行スパンが実線を大きく下回っているほか、雲下限も下放れているなど三役逆転が示現したままだが、ボリンジャーバンドでは、19日以降のドル上昇を受けて、拡大する−2σ水準から反発している。
142円50銭水準で推移する200日移動平均線(MA)を上回り、足元、143円70銭水準で推移する9日MAでもみ合っている。19日の植田和男日銀総裁の記者会見後に144円96銭までドルは買われたが、買戻しが一巡したことなどから買いは続かず、145円台回復とはならなかった。
19日の日銀会合および植田日銀総裁の記者会見にて「ハト派」な姿勢が確認できたことから、債券市場では10年国債利回りが0.54%台と5カ月ぶりの水準まで低下した。日米国債利回りがともに低下したことで、日米金利差は3.4%ほどに留まっている。日米の国債利回りは、ともに7月末の水準まで低下しているが、この時のドルは142円台半ばから143円台半ばで推移していたことから、今の水準とほぼ乖離はない。ある意味ではニュートラルな水準で推移しているとも言えよう。
2023年の中銀イベントが終了し、クリスマス・年末休暇している機関投資家も多いことから、年末にかけては、200日MAと9日MA水準の狭いレンジでの推移となりそうだ。経済指標や要人発言で多少上下に振れる場面は見られるだろうが、メインの水準は143円50銭水準だろう。今晩の上値メドは144円20銭、下値メドは143円20銭とする。
ドル円日足
オーダー/ポジション状況
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