東京市場のドルは142円台でのもみ合い、日銀会合開催で身動き取れず
【本日の東京市場】
東京時間(日本時間8時から15時)のドル・円は、日本銀行の金融政策決定会合が明日19日まで開催されていることから様子見ムードが強まり、142円台前半から半ばでのもみ合いとなった。
先週末の海外時間では、ウィリアムズ・ニューヨーク連銀総裁の早期利下げ観測けん制発言や、ボスティック・アトランタ連銀総裁の「来年は第3四半期から2回利下げする可能性が高い」といった発言などが「ややタカ派」と捉えられて、ドルはやや買い戻された。ただ、PMIがまちまちだったことから積極的なドル買いは手控えられた。
東京時間では、10時の値決めのタイミングで実需の円買いが入ったとの観測から142円07銭までドルが売られる場面が見られたものの、売り一巡後は142円台前半から半ばでの膠着に。明日まで日銀金融政策決定会合が開催されていることから、積極的な売買は手控えられた。
ドル・円(日本時間8時―15時)
始値:142円22銭
高値:142円46銭
安値:142円07銭
終値:142円21銭
ユーロ・円(日本時間8時―15時)
始値:154円91銭
高値:155円27銭
安値:154円88銭
終値:155円22銭
豪ドル・円(日本時間8時―15時)
始値:95円25銭
高値:95円53銭
安値:95円22銭
終値:95円46銭
ポンド・円(日本時間8時―15時)
始値:180円24銭
高値:180円64銭
安値:180円18銭
終値:180円51銭
日経平均(日本時間9時―15時)
始値:32769円23銭
高値:32790円58銭
安値:32541円23銭
終値:32758円98銭(前日比−211円57銭)
【本日の海外市場の重要指標】日本時間
18時00分、欧、12月の独Ifo景況感指数、前回:87.3
19時45分、欧、ブイチッチ・クロアチア中銀総裁が講演
21時00分、欧、ウンシュ・ベルギー中銀総裁が経済予測を公表
22時30分、欧、シュナーベルECB理事がECB会議に出席
22時30分、米、グールズビー・シカゴ連銀総裁がCNBCインタビューに応じる
24時00分、欧、レーンECBチーフエコノミストがECB会議に出席
日銀金融政策決定会合(19日まで)
※予定は変更することがございます。
【テクニカル分析】
日足ベースのドル・円は、一目均衡表では、遅行スパンが実線を大きく下回っているほか、雲下限も下放れているなど三役逆転が示現しており、トレンドは大幅に悪化している。ボリンジャーバンドでも、拡大する−2σ水準で推移するなど下値模索の展開となっている。
一方、142円50銭水準で推移する200日移動平均線(MA)が上値抵抗ラインとして意識されつつあるが、14日の安値140円97銭で下影(下ヒゲ)を残したことから、下げ一服となっている。
さすがに日銀会合の結果発表を明日19日に控えていることから、積極的な売買は手控えられている。今晩の海外時間もこのスタンスは変わらず、明日の結果発表のタイミングは200日MA水準で迎えそうだ。
今日の株式市場では、不動産株や銀行株、保険株などが売られていたことから、市場は「金融政策の現状維持」を見込んでいるようだ。ただ、12月7日の「チャレンジング」発言で、円が主要通貨に対して全面高となったことを考慮すると、15時30分からの植田和男日銀総裁の記者会見を注目する関係者は多い。植田日銀総裁による意図しない発言(意図があったかもしれないが)によって為替市場が乱高下する可能性があることから、19日の昼頃に「金融政策の現状維持」が伝わっても、為替市場の反応は限定的となろう。
今晩の海外時間は、基本200日MAでのもみ合いとなりトレードチャンスには乏しい相場展開を想定する。上値メドは142円60銭、下値メドは141円80銭とする。
ドル円日足
オーダー/ポジション状況
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