ドル円、午前中は147円を挟んでの小動きに終始
30日午前の東京市場でドル円は147円を挟んでの一進一退。朝方147.30レベルで取引の始まったドル円は、早々に値を下げ146.85の安値をつけましたが、前日安値146.67を前に下げ渋り、以後は147円を挟んで146.90-147.20を中心としたレンジでのもみ合いとなりました。東京時間正午現在は147.00で取引されています。
日経平均株価は、円高進行を嫌気して売りが先行。下げ幅は一時150円を超えました。しかし、本日も情報技術系、金融、不動産等、円高の影響を受けにくい業種には物色買いが入り、前日比プラス圏に反発する場面もありました。結局65円安で午前の取引を終了しています。
昨晩海外市場では、日中急速に進行した円高への自律的な反発の動きや、米長期金利の下げ止まり等に、ドル円には米国時間にかけ一時147.90までの買い戻しが入りました。ただ、その後は反落、未明に公表された地区連銀経済報告で「経済活動がここ数週間に減速した」と指摘された事等で一段と上値が重くなり、147円台前半で取引を終えています。
テクニカルにはドル円は、昨晩一旦90日線を回復したものの失速し、結局終値ベースでは一目均衡表の「雲」下限を下回って終了。本日はここまで「雲」の下での推移となっており、地合いは一段と悪化しています。当面のレジスタンスは本日147.61にある「雲」下限、および147.86付近を上昇中の90日移動平均線。下方向の短期ターゲットは昨日安値の146.67、中期のサポートラインと今年の年初来安値127.23から年初来高値151.91までの上昇の23.6%戻しのある146.05-15レベル等です。
午前中は各市場とも様子見気分の強い相場付きとなっていますが、本日は昨日に続きFRBが最も重視する指標の一つであるPCEコアデフレーターの、10月分の発表が予定されています。市場の事前予想は弱めとなっており、結果を受けての為替・金融市場の荒い値動きには要警戒です。
ドル円日足
オーダー/ポジション状況
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