ドル円一時146円台、売り一巡後は147円台を回復
29日午前の東京市場でドル円は急落後に反発。朝方、147.49レベルで取引の始まったドル円は、時間外の米10年債利回りが一時4.27%まで低下したこと等から10時台にかけ急落。一時146.67の安値をつけたものの、その後はじりじりと買い戻され、東京時間正午現在は147.05レベルで取引されています。
日経平均株価は、円高進行を嫌気した輸出関連銘柄、エネルギー関連銘柄等を中心に売りが先行、下げ幅は一時200円を超えました。しかし、その後は米長期金利低下を背景とした米株先物の上昇等を好感して銘柄選別的に買い戻され、前日終値付近でもみ合った後、41円高で午前の取引を終了しています。
昨晩海外市場では、米長期金利が底堅く推移する一方で、発表された米経済指標がまちまちの結果となったことから、ドル円は、序盤の高値148.83からやや軟落し、148円台半ばでのもみ合いとなりました。しかし、深夜過ぎにFRBメンバーの中ではタカ派と目されているウォラーFRB理事が、講演で「経済を減速させ、インフレ率を2%に戻す上で政策が現在有利な位置にあるとの確信を強めている」と述べ、予想外のハト派的な見解に米長期金利が急落。ドル円も148円台前半から147.33まで下げ、147円台半ばでアジア時間につないでいます。
テクニカルにはドル円は、昨晩から今日にかけての急落で90日線、一目均衡表の「雲」下限を下抜けて、強いドル売り地合いに転じています。短期のレジスタンスは抜けてきた「雲」下限の147.38、ターゲットは中期のサポートラインと今年の安値127.23から高値151.91までの上昇の23.6%戻しが一致する146.05-10レベルを想定。その水準を下抜けると、いよいよ本格的な円安巻き戻しに向かうものとみられ、要注意です。
ドル円日足
ドル円週足
オーダー/ポジション状況
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